マルメ発 〓 次期音楽監督に米国の指揮者ロバート・トレヴィーノ

2018/08/22
【最終更新日】2025/02/02

スウェーデン南部の都市マルメを本拠地とするマルメ交響楽団が次期音楽監督に米国の指揮者ロバート・トレヴィーノ(Robert Trevino)を指名した。2011年から音楽監督を務めてきたマルク・スーストロの後任で、着任は2019/2020シーズンから。

マルメ交響楽団は1925年の創設。以前はマルメ歌劇場のピットにも入っていたが、現在はマルメ・コンサートホールを拠点に、シンフォニー・オーケストラとして活動している。歴代の首席指揮者にはジェームズ・デプリースト、パーヴォ・ヤルヴィ、ヴァシリー・シナイスキーらがおり、BIS、Naxosに録音も多い。

トレヴィーノは1983年、米国生まれの35歳。2003年に20歳でシンシナティ交響楽団のアソシエート・コンダクターとしてプロ・デビュー。その後、ニューヨーク・シティ・オペラのアソシエート・コンダクターなど務め、2011年にロシア・ボリショイ劇場で《トスカ》を指揮して空前の大成功を収め、一躍国際的な注目を集めた。また、この年のタングルウッド音楽祭でレヴァインより小澤征爾フェロー賞に選出されている。

2017/2018シーズンからスペインのバスク国立管弦楽団(Basque National Orchestra=Orquesta Sinfónica de Euskadi)の首席指揮者。昨年6月には契約を更新、任期が2021/2022までに伸びており、マルメ交響楽団のポストを兼任するという。

写真:robert-trevino.com

    詳しくはこちら ▷


関連記事

  1. 訃報 〓 服部克久(83)日本の作曲家

  2. ブエノスアイレス発 〓 テアトロ・コロンが2024年の公演ラインナップを発表

  3. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が《マノン・レスコー》の公演で、マリア・アグレスタの代役にアンナ・ネトレプコを起用

  4. シュトゥットガルト発 〓 クルレンツィスが南西ドイツ放送響との契約を延長

  5. ポズナン発 〓 第16回「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」で前田妃奈が優勝

  6. マイアミ発 〓 マイアミ響が音楽監督のエドゥアルド・マルトゥレとの契約を延長

  7. ロンドン発 〓 ソプラノのヨンチェヴァがウィグモアホールへの出演をツイッターで訂正

  8. 訃報 〓 マルチェッロ・ジョルダーニ(56)イタリアのテノール歌手

  9. ウィーン発 〓 話題の《ピーター・グライムズ》で国立歌劇場合唱団に19人の陽性反応、あわや上演中止の危機に

  10. ベルリン発 〓 バレンボイムが当面の演奏活動の休止を発表

  11. タリン発 〓 エストニア国立響の次期音楽監督にオラリー・エルツ

  12. ハノーファー発 〓 名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」がヨアナ・マルヴィッツと契約、女性指揮者は二人目

  13. 北京発 〓 フィラデルフィア管が中国国際音楽コンクールのレジデント・オーケストラに

  14. 名古屋発 〓 名古屋フィルのコンサートマスターに小川響子

  15. カーディフ発 〓 指揮者のトーマス・ハヌスがウェールズ・ナショナル・オペラとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。