ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が5月1日の「ヨーロッパ・コンサート」を指揮する予定だったダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)の降板を発表した。今年は1991年の創設以来初めてヨーロッパ域外に飛び出し、ジョージアのツィナンダリで開催される。
発表によると、降板は健康上の理由。バレンボイムはそれに先立つ4月26日と27日のベルリン・フィルとのコンサート、5月2日のトビリシでのコンサートも降板する。代役はダニエル・ハーディングで、2019年のパリ・オルセー美術館に続いて2度目の登板。
プログラムの変更はなく、ベートーヴェンの交響曲第5番とブラームスのヴァイオリン協奏曲。ソリストにはジョージア出身の世界的ヴァイオリニストで、オーケストラの2023/2024シーズンの「アーティスト・イン・レジデンス」でもあるリサ・バティアシュヴィリが起用される。
ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」は1991年、ヘルベルト・フォン・カラヤンの後を受けて首席指揮者・芸術監督に就任したクラウディオ・アバドのアイデアで創設されたもの。楽団の創設記念日である5月1日に毎年、ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物で行われてきた。
写真:Deutsche Grammophon
ベルリン発 〓 バレンボイムが健康上の理由から、5月1日のベルリン・フィル「ヨーロッパ・コンサート」の指揮から降板
2024/04/23
【最終更新日】2024/04/26
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