英国のロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)がロシアの指揮者パベル・ソロキン(Pavel Sorokin)の今シーズンの残りの契約を破棄したことがロシアでの報道で明らかになった。ソロキンはバレエの公演を定期的に指揮している指揮者の一人。「シネマシーズン」で全世界で上演される5月の《白鳥の湖》を指揮する予定になっていた。
ソロキンは1963年、モスクワ生まれの58歳。父親はダンサーのシャミル・ヤグディン、母親はソプラノ歌手のタマラ・ソロキナという、ともにボリショイ劇脳のアーティストの両親の元で育つ。長じてモスクワ音楽院にに進み、レフ・ナウモフ、ユーリ・シモノフに学んでいる。
1983年からボリショイ劇場のバレエ指揮者陣に加わった後、パリ高等音楽院にも留学。さらに米国のタングルウッド音楽祭に参加して小澤征爾の薫陶を受けた。その後、ボリショイ劇場の指揮者陣に復帰して数多くのバレエ公演を指揮している。そのかたわら2000年から2007年までロシア交響楽団の首席指揮者を務めている。
写真:Bolshoi Theater
ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスがロシアの指揮者パベル・ソロキンとの契約を破棄
2022/03/06
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