パリ発 〓 パリ国立オペラがガルニエ宮の150周年を記念

2025/01/15

パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)が擁する劇場の一つ、「ガルニエ宮=かつてのオペラ座」が1月5日で完成から150年を迎え、さまざまな祝賀イベントを行う。1月17日のビゼーとその同時代人に捧げるコンサートに続き、24日にはファン・ディエゴ・フローレス、リセッテ・オロペサ、リュドヴィク・テジエらオペラ界を代表する歌手たちが出演、トーマス・ヘンゲルブロックが指揮する記念ガラ・コンサートが行われる。

その名は、設計を手掛けたシャルル・ガルニエから。ナポレオン3世の治世下で構想された建物で、ガルニエ宮からパレ・ロワイヤルへ南下する通り「オペラ座大通り」も同時に建設が進められた。1862年7月21日に最初の礎石が置かれた。しかし、1867年のメキシコ出兵の失敗、1870年の普仏戦争の敗戦とナポレオン3世の亡命、1871年のパリ・コミューンと第三共和政の発足と、フランス社会は激動。建設に12年を要し、1875年1月5日に落成した。

ネオ・バロック様式の典型的な建物で、豪華絢爛な内外装で知られる。また、当時としては最新の素材とされた鉄を使用したことで、従来は不可能だった巨大な空間を確保。5階に2,167の座席が設けられ、収容人員は当時の最大規模を誇った。その後、1923年に歴史的建造物に指定され、1964年には当時の文化大臣アンドレ・マルローの依頼でマルク・シャガールが手掛けた天井画が完成した。

記念イベントは、1月24日に「ガルニエでの24時間」というドキュメンタリー番組も放送。5月11日にはヤニック・ネゼ=セガン指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が客演し、こちらにはローランド・ビリャソン、ファン・ディエゴ・フローレス、ブリン・ターフェル、ソーニャ・ヨンチェヴァ、ユジャ・ワンが出演するという。

写真:Opéra national de Paris


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 国立歌劇場が5月のストリーミング配信ラインナップを発表

  2. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが次期音楽監督にジャンパオロ・ビサンティ

  3. 訃報 〓 アントン・ガルシア・アブリル(87)スペインの作曲家

  4. アントワープ発 〓 アントワープ響の首席指揮者にマルク・アルブレヒト

  5. 香港発 〓 イップ・ウィンシーが香港シンフォニエッタを卒業!?

  6. ロンドン発 〓 英国政府が定例の新年叙勲者を発表、アントニオ・パッパーノらが叙勲

  7. シドニー発 〓 オペラ・オーストラリアが新制作の《ホフマン物語》の上演を延期、コロナ禍で

  8. ミュンヘン発 〓 ドイツ・サッカー界の“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーの追悼式でカウフマンが熱唱

  9. バーミンガム発 〓 バーミンガム市響の次期首席指揮者に山田和樹、アーティスティック・アドバイザーも兼任

  10. ブリュセル発 〓 ベルギー国立管のコンサートマスターに赤間美沙子

  11. 訃報 〓 ミシェル・トランポン(92)ベルギーのバリトン歌手

  12. フィレンツェ発 〓 5月音楽祭が新制作のジョルダーノ《シベリア》の初日7日の公演をストリーミング配信

  13. アトランタ発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがアトランタ響の音楽監督に

  14. エレバン発 〓 ハチャトゥリアン国際コンクールの指揮部門で出口大地が第1位

  15. ミュンヘン発 〓 マーリス・ペーターゼン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。