ドイツのブレーメン市が11月30日、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者として在任20年となるパーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi)に芸術科学メダルを授与した。文化の外交官としてブレーメン市の存在を世界に向けて発信してきたことが評価された。
ドイツ・カンマーフィルは1980年、ユンゲェ・ドイチェ・フィルハーモニーのメンバーなど音楽大学の学生が有志となって設立された。その後、1987年にフランクフルトを本拠地にするプロのオーケストラとして正式発足。1992年に本拠地をブレーメンへ移転した。
ヤルヴィとの初共演は1995年で、2009年にはザルツブルク音楽祭でベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行って話題をさらった。これまでにベートーヴェン、シューマン、ブラームスの交響曲全集をリリース、現在はハイドンの交響曲全集の録音を進行中。海外ツアーにも積極的に取り組み、今月は日本と韓国へ、来年5月にはヨーロッパ・ツアーが予定されている。
受章に当たってヤルヴィは「ブレーメンは私にとって第二の故郷であり、私の生まれ故郷であるタリンと多くの類似点があるため、私の心の中で特別な場所を占めています。長年にわたる繋がりは、このオーケストラのミュージシャンとの特別な絆と、私の限りない感謝の表れでもあります」と述べている。
写真:Bremische Bürgerschaft / Joerg Sarbach
ブレーメン発 〓 ブレーメン市がパーヴォ・ヤルヴィに芸術科学メダル
2024/12/04
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