ニューヨーク発 〓 ダニエレ・ルスティオーニがメトロポリタン歌劇場の首席客演指揮者に

2024/11/14

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が首席客演指揮者にダニエレ・ルスティオーニ(Daniele Rustioni)を迎えると発表した。任期は2025/2026シーズンから3年間。メトロポリタン歌劇場が首席客演指揮者を置くのは、ワレリー・ゲルギエフ、ファビオ・ルイージについて史上3人目。

ルスティオーニのメトロポリタン歌劇場デビューは2017年で、ヴェルディ《アイーダ》を指揮している。以後、ヴェルディ《リゴレット》、モーツァルト《フィガロの結婚》、ヴェルディ《ファルスタッフ》の指揮を手掛け、またこの1月にはビゼー《カルメン》を指揮している。

ルスティオーニはミラノ生まれの41歳。ミラノ・スカラ座の少年合唱団に所属した後、ミラノ音楽院で学んだ後、ロンドン王立音楽院で研鑽を積み、2007年にトリノ王立歌劇場管弦楽団のコンサートを指揮してデビュー。翌年にはサンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場で《カヴァレリア・ルスティカーナ》を指揮して、オペラ指揮者として初舞台を踏んだ。

その後、ロンドンのロイヤル・オペラで音楽監督のアントニオ・パッパーノの助手を務め、2012年には《ラ・ボエーム》を振ってスカラ座にもデビュー。2014年からフィレンツェを本拠地とするトスカーナ管弦楽団、2019年から英国北アイルランドのベルファストを本拠地とするアルスター管弦楽団の首席指揮者を、それそれ2023年まで務めた。

また、2017/2018シーズンからフランスのリヨン国立オペラの首席指揮者を務めており、ロイヤル・オペラの次期音楽監督選びの際も、最終候補に残っていた。メトロポリタン歌劇場では1シーズンごとに少なくとも2つのオペラを指揮する。

写真:L’Opéra National de Lyon / Blandine Soulage


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