ニューヨーク発 〓 ダニエレ・ルスティオーニがメトロポリタン歌劇場の首席客演指揮者に

2024/11/14
【最終更新日】2024/11/16

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が首席客演指揮者にダニエレ・ルスティオーニ(Daniele Rustioni)を迎えると発表した。任期は2025/2026シーズンから3年間。メトロポリタン歌劇場が首席客演指揮者を置くのは、ワレリー・ゲルギエフ、ファビオ・ルイージについて史上3人目。

ルスティオーニのメトロポリタン歌劇場デビューは2017年で、ヴェルディ《アイーダ》を指揮している。以後、ヴェルディ《リゴレット》、モーツァルト《フィガロの結婚》、ヴェルディ《ファルスタッフ》の指揮を手掛け、またこの1月にはビゼー《カルメン》を指揮している。

ルスティオーニはミラノ生まれの41歳。ミラノ・スカラ座の少年合唱団に所属した後、ミラノ音楽院で学んだ後、ロンドン王立音楽院で研鑽を積み、2007年にトリノ王立歌劇場管弦楽団のコンサートを指揮してデビュー。翌年にはサンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場で《カヴァレリア・ルスティカーナ》を指揮して、オペラ指揮者として初舞台を踏んだ。

その後、ロンドンのロイヤル・オペラで音楽監督のアントニオ・パッパーノの助手を務め、2012年には《ラ・ボエーム》を振ってスカラ座にもデビュー。2014年からフィレンツェを本拠地とするトスカーナ管弦楽団、2019年から英国北アイルランドのベルファストを本拠地とするアルスター管弦楽団の首席指揮者を、それそれ2023年まで務めた。

また、2017/2018シーズンからフランスのリヨン国立オペラの首席指揮者を務めており、ロイヤル・オペラの次期音楽監督選びの際も、最終候補に残っていた。メトロポリタン歌劇場では1シーズンごとに少なくとも2つのオペラを指揮する。

写真:Opéra National de Lyon / Blandine Soulage


関連記事

  1. モスクワ発 〓 ロシアが第17回「チャイコフスキー国際コンクール」の開催を宣言

  2. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  3. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が7月、ガッティ指揮によるオペラの野外上演をシエナ広場で計画

  4. 大津発 〓 びわ湖ホールが来年度の公演ラインナップを発表

  5. ケープタウン発 〓 若手歌手のための「オペラリア」、2023年は南アフリカのケープタウンで開催

  6. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルが新シーズンの開幕コンサート

  7. 東京発 〓 音楽大学「上野学園大学」が来年度から学生の新規募集を停止

  8. シュトゥットガルト発 〓 コルネリウス・マイスターが音楽総監督を務めるシュトゥットガルト州立劇場との契約を延長

  9. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場は新型コロナウイルスのワクチン接種義務付け

  10. シュタイアー発 〓 「オーストリア音楽劇場賞」の最優秀指揮者にフランツ・ウェルザー=メスト

  11. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラの音楽監督を退任、契約が終わる2025/2026シーズンをもって

  12. 訃報 〓 カルロ・フランチ(91)イタリアの指揮者

  13. ゲイツヘッド発 〓 ノリントンが王立ノーザン・シンフォニアを指揮して引退コンサート、ライブ・ストリーミングも

  14. ミラノ発 〓 スカラ座も閉鎖、新型コロナウイルスの感染拡大で

  15. ロサンゼルス発 〓 2021年の「ゴールデングローブ賞」のノミネート作出揃う

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。