オーストリアのグラフェネック音楽祭(Sommerklänge)が2025年の公演ラインナップを発表した。2025年は6月19日から9月7日までの開催。指揮者界の大御所ズービン・メータ(Zubin Mehta)が音楽祭のレジデント・オーケストラを務めるトーンキュンストラー管弦楽団を63年ぶりに指揮するなど話題満載。
音楽祭によると、メータは若き日、ウィーンでハンス・スワロフスキーに師事。1957年のディプロマ修了コンサートで、初めてトーンキュンストラー管を指揮したのをきっかけに、それから5年にわたって共演。しかし、1962年にロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任したことで縁が切れてしまったという。
指揮するのは9月7日のクロージング・コンサートで、音楽祭の芸術監督を務めるルドルフ・ブッフビンダーをソリストに迎えるピアノ協奏曲第1番と交響曲第1番というオール・ブラームスのプログラムを指揮する。
また、2025年も多彩なオーケストラが客演する。新首席指揮者のダニエル・ハーディング率いるサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、前首席指揮者のヤープ・ヴァン・ズヴェーデン率いる香港フィルハーモニー管弦楽団が初登場で、再登場となるオーケストラは以下の通り。
・EUユースオーケストラ(指揮:イヴァン・フィッシャー)
・ルツェルン交響楽団(指揮:ミヒャエル・ザンデルリング)
・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ヴァシリー・ペトレンコ)
・ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(指揮:アンドリス・ネルソンス)
・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ペトル・ポペルカ)
・NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(指揮:アラン・ギルバート)
・フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ミルガ・グラツィニテ=ティーラ)
・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:フランツ・ウェルザー=メスト)
・コンチェントゥス・ムジクス・ウィーン(指揮:シュテファン・ゴットフリート)
写真:Rafa Martín
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グラフェネック発 〓 夏の音楽祭でメータが63年ぶりにトーンキュンストラー管を指揮
2024/11/14
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