ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の米国ツアーで、3月1日、2日の指揮者が発表された。ロシアのウクライナ武力侵攻で、当初予定されたワレリー・ゲルギエフが解任されたことを受けて。1日と2日のコンサートは、フロリダ州のネイプルズで行われる。
代役に起用されるのは、1日がニューヨーク公演と同じヤニック・ネゼ=セガン、2日はセントルイス交響楽団の音楽監督などを歴任してきたベテランのデイヴィッド・ロバートソン(David Robertson)。彼にとってウィーン・フィルハーモニー管弦楽団デビューとなる。
ロバートソンは1958年、カリフォルニア州のサンタモニカ生まれ。ロンドンの王立音楽アカデミーでホルン、作曲、指揮を学んだ。その後、ピエール・ブーレーズに師事、1992年から2000年にかけてブーレーズがパリで創設した現代音楽のアンサンブル「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」の音楽監督を務めた。
その後、2000年から2004年にかけてリヨン国立管弦楽団の音楽監督、2005年から2018年まで13年にわたってセントルイス交響楽団の音楽監督を務めた。また、2005年から2012年までBBC交響楽団の首席客演指揮者で、2009年にはロンドンの夏の音楽祭「プロムス」のラストナイトを指揮している。
2014年から2019年までシドニー交響楽団の首席指揮者も歴任。指揮活動のかたわら、2018年からはジュリアード音楽院の指揮科で指導に当たっている。
写真:New York Philharmonic
ネイプルズ発 〓 ウィーン・フィルの米国ツアー、二人目の代役指揮者はデイヴィッド・ロバートソン
2022/03/01
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