ノヴァーラ発 〓 再興「グィド・カンテルリ国際指揮者コンクール」で韓国のミンギュウ・ソンが優勝

2024/10/10

イタリア・ノヴァーラで行われていた再興「グィド・カンテルリ国際指揮者コンクール」で、韓国のミンギュウ・ソン(MinGyu Song)が優勝した。2位にジョヴァンニ・コンティ(Giovanni Conti)、3位にアラム・カッツェ(Aram Khacheh)というイタリアの二人が入った。

元々のコンクールは1963年の創設で、36歳の若さでミラノ・スカラ座の音楽監督に指名されながら直後に飛行機事故で亡くなったカンテルリを記念。スカラ座が主体となって行われ、第1回のエリアフ・インバル以下、リッカルド・ムーティ、アダム・フィッシャー、ユベール・スダーン、ローター・ツァグロセクといった指揮者を世に送り出している。

しかし、1980年の第10回で終了。それを2020年、カンテルリの故郷ノヴァーラのカルロ・コッチャ劇場の財団が主催し、イタリア文化省、ノバーラ市、ミラノ交響楽団、ピエモンテ・オリエンテ大学などの支援を受けて復活させた。

再興3回の開催となる今回は、歴代最多の241が応募、うち4人が決選に進出した。審査員には委員長を務めたギュンター・ノイホルトやリッカルド・フリッツァといった指揮者、音楽団体のトップが名を連ねている。ソンはこの8月の第2回「広島国際指揮コンクール」で第2位を獲得していた。

写真:Guido Cantelli International Conducting Competition


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ワルシャワ発 〓 第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」予備予選の開催延期

  2. パリ発 〓 エマニュエル・クリヴィヌが音楽監督を辞任

  3. オーフス発 〓 デンマークのオーフス響首席指揮者にベラルーシの俊英ドミトリー・マトヴィエンコ

  4. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場など、オーストリアの劇場閉鎖は3月末までに延長

  5. リンツ発 〓 州立劇場の首席指揮者にイングマール・ベック

  6. ヘルシンキ発 〓 第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」はヤン・インモが優勝

  7. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管弦楽団の「マーラー・フェスティバル」は2023年に仕切り直し

  8. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が5月の「マーラー・フェスティバル」を2023年に延期

  9. オスロ発 〓 ノルウェー放送管の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  10. ミラノ発 〓 スカラ座がヴィットリオ・グリゴーロのリサイタルをライブ・ストリーミング

  11. 訃報 〓 ヘルムート・ヴィンシャーマン(101)ドイツの指揮者・オーボエ奏者

  12. ナント発 〓 国立ロワール管が新シーズンのラインナップ発表を見送り

  13. ティラナ発 〓 ソプラノのエルモネラ・ヤオが母国アルバニアの子どもの権利擁護団体の大使に

  14. ミラノ発 〓 スカラ座も閉鎖、新型コロナウイルスの感染拡大で

  15. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がアイーダ・ガリフッリーナの出演をキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。