京都市交響楽団(City of Kyoto Symphony Orchestra)が常任指揮者を務める沖澤のどか(Nodoka Okisawa)との契約を延長した。沖澤はこの4月から2026年3月末までの任期で第14代常任指揮者に就任したばかり。今回の契約更改で、任期は3年間延長され、2029年3月末まで延びる。
沖澤は青森県三沢市生まれの36歳。東京藝術大学、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、2018年の第18回「東京国際音楽コンクール」指揮部門で女性として初めて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞。翌2019年にはフランスの「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝している。
2020年からはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のカラヤン・アカデミーの奨学金を受けてキリル・ペトレンコの助手となり、2022年には急病のペトレンコの代役として、大統領官邸で行われたウクライナとの連帯を示すコンサートで、ベルリン・フィルを指揮している。また、この夏より「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」の首席客演指揮者に就任することが決まっている。
沖澤は7月24日に行われた会見で「3年という当初の任期では、一つひとつの演奏会を成功させることはできても、チクルスなどの大きなプロジェクトは即座に始めないと間に合わない。昨年4月の就任披露演奏会で大きな手応えを得た、同時に長い時間をかけて掘り下げていくことがたくさんあると感じた」と語っている。
また、今後について「京響を聴くために『そうだ、京都に行こう!』となるようにしていきたい。ここでしか味わえない、どっぷり音楽につかる経験を、京都から日本全国、そして世界に発信できるように努めていきます」と、意気込みを語っている。
写真:City of Kyoto Symphony Orchestra
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京都発 〓 京都市響が常任指揮者の沖澤のどかとの契約を延長
2024/07/25
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