訃報 〓 タリン・フィービッグ(49)オーストラリアのソプラノ歌手

2021/03/21
【最終更新日】2023/02/06

国立のオペラ・カンパニー「オペラ・オーストラリア」の首席ソプラノとして多彩な活動を続けたソプラノ歌手のタリン・フィービッグ(Taryn Fiebig)が3月20日、シドニー近郊のエリザベスベイの自宅で亡くなった。49歳だった。2017年に卵巣癌と診断されたが、2018年に舞台に戻り、治療を続けながら歌手活動を続けていた。

1972年、パースの生まれ。西オーストラリア大学でチェロを学び、その後、声楽の道に転身、2004年にヤング・アーティスト・プログラムに参加して「オペラ・オーストラリア」に加わった。クリアでしなやかな声を持ち、活気に満ちた存在感、優雅で知的な演技スキルで、主要なオペラの役割からフランスのバロック物、ミュージカルやケルト民謡まで、幅広いレパートリーで活躍した。

2010年にフリーランスとなり、2015年にはバッキンガム宮殿でチャールズ皇太子の前で御前演奏。チェロを交えた演奏に皇太子が涙を流したと話題を集めた。オーストラリア国内の優れたライブ・パフォーマンスに送られる「ヘルプマン・アワード」を、2010年にブレット・ディーンのオペラ《ブリス》、2019年にブライアン・ハワードのオペラ《変容》での歌唱で授賞している。

写真:ABC





関連記事

  1. ムンバイ発 〓 2024年の「オペラリア」は米国のソプラノ歌手キャスリーン・オマラ、中国のバス・バリトン歌手ル・ブが優勝

  2. ブカレスト発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を延期、新型コロナウイルスの感染急拡大で

  3. ウィーン発 〓 来シーズンのウィーン・フィルの定期演奏会にミルガ・グラジニーテ=ティーラ、女性指揮者の定期起用はオーケストラ初

  4. 訃報 〓 ジュリアン・ブリーム(87)イギリスのギタリスト

  5. ニューヨーク発 〓 テノールのステファン・グールドが健康上の理由で引退を表明

  6. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、クラウス・マケラと全米ツアー

  7. デトロイト発 〓 スラトキンがバイパス手術で4月、5月の公演をキャンセル

  8. ベルリン発 〓 リサ・バティアシュヴィリがベルリン・フィルのコンサートマスターに

  9. シカゴ発 〓 ムーティがシカゴ響との契約を延長、延長は1年

  10. ルツェルン発 〓 ルツェルン響の次期首席指揮者にミヒャエル・ザンデルリング

  11. 東京発 〓 東フィルが2025シーズンの公演ラインナップを発表

  12. 訃報 〓 ウンベルト・ボルソ(95)イタリアのテノール歌手

  13. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2022年の「ニューイヤー・コンサート」プログラムを発表

  14. ウィーン発 〓 今年の「オーパンバル」はド・ビリーが指揮、サエンス、ガランチャ、ベチャワが出演

  15. ナバラ発 〓 ナバラ響が首席指揮者のペリー・ソーとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。