[開催都市]
Edinburgh … United Kingdom
エディンバラ … イギリス
[開催時期]
2025:8.1 … 8.24
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スコットランドの首都エディンバラは、歴史の重みを感じさせる古都。エディンバラ城には、女王陛下が夏の間に滞在する。城から伸びる「ゴールデン・マイル」という旧市街の街並みの魅力を挙げるまでもなく、何度訪れてもいつも新しい発見があるチャーミングな街だ。
このフェスティバルは、オペラ、演劇、音楽、ダンスなどのパフォーミング・アーツの世界的な祭典として知られる。1947年創設と、戦後生まれの国際総合芸術祭の先駆け的存在で、会期は8月の3週間。冷戦時代も東西の壁を越えてアーティストが客演していたこともあり、チェコのラファエル・クーベリックが公演後に西側に亡命するといったことも起きた。
音楽分野はアッシャー・ホールやキングス・ホール、クイーンズ・ホールなどが会場。期間中、国際映画祭、国際ブック・フェスティバルも同時開催されている上、「フリンジ」と呼ばれる小さなイベントも数多く行われ、エディンバラの街は賑わう。エディンバラ城内では軍楽隊が分列行進を繰り広げる「ミリタリー・タトゥー」も毎晩行われている。
フェスティバルは2022年、地元スコットランドのアーバイン生まれのヴァイオリニストで国際的な活躍を続けているニコラ・ベネデッティを、創設以来初の女性として、初のスコットランド人として、初の現役音楽家として芸術監督に迎えた。メニューイン音楽学校で学び、名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」と契約。まだ30代ながら、2020年にはバロック・オーケストラを結成。その若い感性がフェスティバルをどう変えていくのか、それも楽しみ。







