FIFAワールドカップ・カタール大会を沸かせたプロ・サッカー選手のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappé)が来年、フルート奏者としてスペインでコンサート・デビューすることになった。エムバペは生まれ故郷のフランス、パリ近郊のボンディの音楽院で6歳から11歳までフルートを学んだ経験を持つ。
スペインでの報道をまとめると、コンサートが行われるのは来年2023年9月27日。マドリードの国立音楽堂でマドリード州立管弦楽団と共演、本人はモーツァルトのフルート協奏曲第1番をプログラムに加えるよう求めているという。
エムバペは1998年生まれの24歳。「リーグ・アン」の「パリ・サンジェルマン」所属で、18歳だった2017年のロシア大会でフランス代表にフル・デビュー、世界的なストライカーとして知られ、アルゼンチンと闘った今大会の決勝戦ではハットトリックを達成、得点王に輝いた。
今回のコンサートは、マドリード自治州のイサベル・ディアス・アジュソ首相が企画したもの。首相はスペインの「レアル・マドリード」のフロレンティーノ・ペレス会長に近く、会長は「パリ・サンジェルマン」との契約が切れた後、エムバペを2025年6月から自らのチームに招くことを狙っており、コンサートはそれに向けた布石とみられる。
エムバペはサッカーに明け暮れる中でも、わずかな自由時間を利用してフルートの練習を続けており、ワールドカップ前にパリで行われた首相との交渉の席で、スポーツ選手としてのキャリアを終えたら、クラシック音楽に身も心も捧げると打ち明けたという。
写真:Le Parisien / Arnaud Journois
マドリード発 〓 あのエムバペが来秋、フルート奏者としてスペインでコンサート・デビュー
2022/12/29
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