訃報 〓 佐藤しのぶ, 日本のソプラノ歌手

2019/10/03
【最終更新日】2019/10/17

日本を代表するソプラノ歌手、佐藤しのぶが9月29日に亡くなった。61歳だった。東京都出身。国立音楽大学卒業後、文化庁のオペラ研修所を首席で卒業。1984年、二期会の《メリー・ウィドウ》や《椿姫》の公演でタイトルロール歌ってデビューした。その後、文化庁派遣による芸術家在外研修員としてミラノへ留学し、帰国後、《トスカ》、《蝶々夫人》などのタイトルロールを次々に演じ、華やかな存在感と豊かな歌唱で、幅広い人気を集めた。1987年から4年連続、NHK「紅白歌合戦」に出演。1997年には新国立劇場の開場記念公演《建》で乙橘姫役を演じている。夫は指揮者の現田茂夫。

海外でも活躍し、スロヴァキアのブラティスラヴァ音楽祭の《トスカ》でヨーロッパ・デビューを果たした後、ウィーン国立歌劇場の《蝶々夫人》をはじめ、ケルン歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラなどに出演を重ねた。1999年には、プラハで行われた「ビロード革命10周年記念演奏会」に招かれ、ウラディミール・アシュケナージ指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演した。文化放送音楽賞、都民文化栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞など受賞多数。14枚のCDをリリースしている他、著書に「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニー」、「歌声は心をつなぐ」など。厳しい環境下に生きる世界の子供たちのための活動への寄付など、チャリティ活動にも精力的に取り組んでいた。

写真:satoshinobu-ag.com


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