訃報 〓 ジェームズ・ロッホラン(92)英国の指揮者

2024/06/24

英国の指揮者ジェームズ・ロッホラン(James Loughran)が亡くなった。92歳だった。英国のハレ管弦楽団、ドイツのバンベルク交響楽団、デンマークのオーフス交響楽団の首席指揮者を歴任。1980年から日本フィルハーモニー交響楽団の常任客演指揮者を務め、2006年には名誉指揮者に任命されている。

グラスゴー生まれで、地元のセント・アロイシウス・カレッジで法律と経済を専攻。並行して指揮法も習得し、1961年にオットー・クレンペラー、カルロ・マリア・ジュリーニ、エイドリアン・ボールトらが審査員を務めたフィルハーモニア管弦楽団主催の指揮者コンクールで優勝、ボーンマス交響楽団の准指揮者となって本格的なキャリアをスタートさせた。

1965年にBBCスコティッシュ交響楽団の首席指揮者に就任。その後、急逝したジョン・バルビローリの後任としてマンチェスターを本拠地とするハレ管の首席指揮者に招かれ、1983年まで世界各地で公演を重ねた。また、1979年にはバンベルク響の首席指揮者に英国人として初めて就任した(ー1983)。

1977年から1985年にかけて、ロンドンの夏の音楽祭「BBCプロムス」のラスト・ナイトを5回指揮。1980年からは日本フィルハーモニー交響楽団の常任客演指揮者を務め、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団を率いて日本ツアーも行っており、来日を重ねた。

また、1987年から1990年までBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務めた。1996年から2003年まではオーフス響の首席指揮者。その後はエディンバラ・ユース・オーケストラ総裁を務めるなど、地元スコットランドで後進の指導に当たっていた。2010年の新年の叙勲で、大英帝国勲章コマンダー(CBE)に叙されている。

写真:National Portrait Gallery / Sefton Samuels


関連記事

  1. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  2. ロンドン発 〓 「グラモフォン・アワード2019」の年間賞など発表

  3. ロンドン発 〓 指揮者の山田和樹が英国の「ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・アワードを受賞

  4. ロンドン発 〓 指揮者のウラディーミル・ユロフスキが大英帝国勲章ナイト・コマンダー章を受章

  5. グラスゴー発 〓 エメリャニチェフがスコットランド室内管との契約を延長

  6. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」は2023年もネルソンス

  7. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が年度賞「グラモフォン・アワード」を発表

  8. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラが2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表、第7代音楽監督ヤクブ・フルシャ最初のシーズンにアンナ・ネトレプコが復帰

  9. 訃報 〓 ペーテル・エトヴェシュ(80)ハンガリーの作曲家・指揮者

  10. ガーシントン・オペラ 〓 9月にセミ・ステージ形式で《フィデリオ》

  11. 訃報 〓 レナータ・スコット(89)イタリアのソプラノ歌手

  12. ロンドン発 〓 英政府が「女王誕生日の叙勲」リストを発表

  13. 訃報 〓 スティーヴ・ダヴィスリム(57)オーストラリアのテノール歌手

  14. 訃報 〓 エヴァ・ポドレシ(71)ポーランドのコントラルト歌手

  15. 訃報 〓 ガブリエル・フェルツ(54)ドイツの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。