スイス・グシュタードで行われているメニューイン・フェスティバル(Menuhin Festival Gstaad)がヴァイオリニストのダニエル・ホープ(Daniel Hope)の芸術監督就任を発表した。ヴァイオリニストで音楽祭創設者のユーディ・メニューイン(1916-1999)の没後、24年間その任にあったクリストフ・ミュラーの後任で、任期は2025年11月1日から。
ホープは南アフリカ・ダーバン生まれの50歳。父は小説家のクリストファー・ホープで、生まれて間もない頃に一家でパリに移住。続いてロンドンに移り、母エレノアはユーディ・メニューインの秘書となり、その後はマネージャーを務めた。そのため、幼い頃はメニューインの薫陶を受け、彼の孫たちと遊んだ仲。
その後、シーラ・ネルソンに師事。ロンドンの王立音楽大学、王立音楽院を経て、1992年から1998年にかけては名伯楽として知られるザハール・ブロンの指導を受けた。 1999年からレコーディング活動を開始、2002年からは米国の名門ボザール・トリオの最年少メンバーとなったが、トリオを解散で2008年8月に最後のコンサートを行っている。
2016年にチューリッヒ室内管弦楽団、2018年にはサンフランシスコの新世紀室内管弦楽団の音楽監督に就任。翌年にはドレスデン聖母教会史上初の芸術監督に就任し、2020年にはベートーヴェン250年祭で中心的役割を担ったボンのベートーヴェン・ハウスの総裁に就任した。
写真:Daniel Waldhecker
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グシュタード発 〓 ダニエル・ホープがメニューイン・フェスティバルの芸術監督に
2024/06/25
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