シカゴ発 〓 シカゴ響の第11代音楽監督にクラウス・マケラ

2024/04/03

シカゴ交響楽団協会(CSOA)理事会が第11代音楽監督にフィンランドの指揮者クラウス・マケラ(Klaus Mäkelä)を迎えると発表した。発表によると、任期は2027/2028シーズンから5年間で、1シーズン最低14週間指揮することになるという。

マケラはヘルシンキ生まれの28歳。2020/2021シーズンからノルウェーのオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、2022/2023シーズンからパリ管弦楽団の音楽監督、シカゴ響と同じ2027/2028シーズンからはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第8代首席指揮者に就任することが決まっている。

2021年には、クラシックの名門レーベル「デッカ」と専属契約。指揮者との専属契約はリッカルド・シャイー以来約40年ぶりと話題を呼び、2022年3月にはシベリウスの交響曲全集をリリースしてレコード・デビューするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで一気にキャリアの階段を上っている。

関係者によると、シカゴ響とロイヤル・コンセルトヘボウ管の任期が始まった後は、二つのオーケストラとのパートナーシップを中心にする方針で、それまではパリ管、オスロ・フィルとの活動に重点を置くという。

写真:Philharmonie de Paris / Marco Borggreve



関連記事

  1. ソフィア発 〓 「オペラリア」の最優秀賞はメゾ・ソプラノのエカテリーネ・ブアチゼ、バリトンのミハイ・ダミアンに

  2. ロンドン発 〓 BBC響が首席客演指揮者のダリア・スタセヴスカとの契約を延長

  3. ザルツブルク発 〓 1592年にオープンの老舗楽譜店が閉店

  4. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が5月のスペイン・ツアーをキャンセル

  5. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、クラウス・マケラと全米ツアー

  6. ゲント発 〓 フランダース・オペラの音楽監督にステファン・ジリアス

  7. 訃報 〓 アンドリュー・デイヴィス(80)英国の指揮者

  8. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督兼首席指揮者を退任、名誉指揮者に

  9. ロッテルダム発 〓 コンサートマスターが就任半年で退団、ロッテルダム・フィル

  10. ウィーン発 〓 ウィーン少年合唱団が2021年の海外ツアーをすべてキャンセルも、10月にニュー・アルバムをリリース

  11. リエージュ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチが喉の手術で休養

  12. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク響の次期首席指揮者にジョナサン・ダーリントン

  13. オスロ発 〓 クラウス・マケラが任期1年残してオスロ・フィルの首席指揮者を退任

  14. ロンドン発 〓 ラトルら世界的な音楽家119人が嘆願書、ウクライナ侵略戦争の即時停止、ロシアのアーティストの一律ボイコットに反対の訴え

  15. 訃報 〓 クシシュトフ・ペンデレツキ(86)ポーランドの作曲家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。