東京発 〓 第35回「高松宮殿下記念世界文化賞」の音楽部門はマリア・ジョアン・ピレシュ

2024/09/11

世界の優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞=Praemium Imperiale」が10日、第35回の受賞者を発表した。5部門の受賞者は、絵画部門のソフィ・カル(フランス)、彫刻部門のドリス・サルセド(コロンビア)、建築部門の坂茂(日本)、演劇・映像部門のアン・リー(台湾)、音楽部門のマリア・ジョアン・ピレシュ(ポルトガル)の5部門5氏。

「高松宮殿下記念世界文化賞」は1988年(昭和63年)、日本美術協会が設立100周年を記念して創設した賞。前総裁の高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継いだもの。受賞者には金メダルと賞金1500万円が贈られる。

ピレシュは首都リスボン生まれの80歳。地元の国立音楽院で作曲と音楽理論を学んだ後、17歳でドイツに留学。1970年にベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで優勝し、1986年にロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで初リサイタルを開いたのを皮切りに国際舞台での活躍を始めた。

1999年にはポルトガル東部に農村出身の子供たちのための合唱団の活動やワークショップの拠点として「ベルガイシュ芸術センター」を設立。2012年にはベルギーで、恵まれない環境の子供たちのための合唱団を結成するなど社会活動にも積極的に取り組んできた。

初来日は1969年で、大の親日家。公演の合間に文楽や歌舞伎など日本の古典芸能を鑑賞することを楽しみにしており、2008年には、NHK教育番組「スーパーピアノレッスン」で講師を務めた。2017年末に2018年で現役の舞台からは退くと発表したが、その後も移住先のブラジルのバイーア州サルヴァドールを拠点に国際的な演奏活動を続けてきた。

写真: Mozarteumorchester Salzburg


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. リバプール発 〓 ロイヤル・リバプール・フィルが首席指揮者のドミンゴ・インドヤンとの契約を延長

  2. ジェノヴァ発 〓 第56回「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」でイタリアのジュゼッペ・ギボーニが優勝

  3. ラス・パルマス発 〓 グラン・カナリア・フィルが首席指揮者兼芸術監督のカレル・マーク・チチョンとの契約を延長

  4. シオン発 〓 スイスの「ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール」で韓国の14歳、キム・ソヒョンが最年少優勝

  5. パリ発 〓 マイケル・バレンボイムがミケランジェロ弦楽四重奏団のメンバーに、今井信子の後任

  6. ヘルシンキ発 〓 第13回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」で韓国のスーイエ・パクが優勝、日本の吉田南が第2位に

  7. トリノ発 〓 リッカルド・ムーティがストリーミングのための《コジ・ファン・トゥッテ》を指揮してトリノ歌劇場にデビュー

  8. ロンドン発 〓 サカリ・オラモがBBC響との契約を延長、2026年まで任期延びる

  9. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラがグリゴーロに“黒判定”、メトロポリタン歌劇場も

  10. エバンストン発 〓 2021年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者アワード」はジェンマ・ニューに

  11. ベルリン発 〓 ドイツが過去最大規模の21億ユーロで文化支出を支援

  12. ブレーメン発 〓 バレンボイムがウェスト・イースタン・ディヴァン管とのヨーロッパ・ツアーをスタート

  13. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が2026/2027シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ウィーン発 〓 指揮者のベルトラン・ド・ビリーが国立歌劇場の名誉会員に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。