東京発 〓 「全国共同制作オペラ」が2024年度にプッチーニ《ラ・ボエーム》を新制作、指揮は井上

2024/04/15

全国の劇場、芸術団体が連携してオペラを共同制作する「全国共同制作オペラ」が2024年度、没後100年を迎えるプッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》を取り上げると発表した。指揮は今年で引退を発表している井上道義、舞踊家で演出家の森山開次が演出・振付・美術・衣裳を手掛ける。9月下旬から11月にかけて、全国7都市で計8公演が予定されている。

上演されるのは、東京芸術劇場、名取市文化会館、ロームシアター京都、兵庫県立芸術文化センター、熊本県立劇場、金沢歌劇座、ミューザ川崎シンフォニーホール。新演出を手掛ける森山は井上の指名を受け、「全国共同制作オペラ」が2018年度に製作・上演したモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》で初めてオペラの演出を手掛けている。

歌手陣は200人以上の応募者の中から井上と森山がオーディションで選抜。ミミとムゼッタはダブルキャストで、ミミには髙橋絵理とアルメニア出身のルザン・マンタシャン、ムゼッタにはロシア出身のイローナ・レヴォルスカヤと中川郁文が起用される。また、ロドルフォは全公演、工藤和真が歌う。

写真:全国共同制作オペラ


  もっと詳しく ▷


 

関連記事

  1. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場が新制作の《リゴレット》、《コジ・ファン・トゥッテ》をストリーミング配信

  2. ロンドン発 〓 英国でも公演のキャンセル、劇場の閉鎖始まる。新型コロナの感染再拡大で

  3. パリ発 〓 コミック座が2021年の公演ラインナップを発表

  4. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストのキャンセルでイゴール・レヴィットも降板、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏で

  5. ニューヨーク発 〓 カーネギーホールがゲルギエフに“追加制裁”、5月のマリインスキー管との公演もキャンセル

  6. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  7. リガ発 〓 ラトビア国立響の次期音楽監督兼芸術監督にフィンランドの若手タルモ・ペルトコスキ

  8. ソウル発 〓 ソウル・ポップス・オーケストラのウクライナ人3人がロシアの侵略から祖国を守るため帰国、従軍

  9. ベルリン発 〓 ソプラノのアンナ・トモワ=シントウがベルリン州立歌劇場の名誉会員に

  10. モスクワ発 〓 ロシア法務省がピアニストのキーシンを“スパイ”指定

  11. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管が夏の音楽祭

  12. ブダペスト発 〓 ハンガリー国立歌劇場が世界初演されたばかりのエトヴェシュの新作《ヴァルスカ》を無料ストリーミング配信

  13. オーフス発 〓 デンマークのオーフス響首席指揮者にベラルーシの俊英ドミトリー・マトヴィエンコ

  14. パリ発 〓 マケラ&パリ管、録音第1弾、第2弾にストラヴィンスキーのバレエ音楽

  15. ブカレスト発 〓 指揮者のクリスティアン・マチェラルが母国のエネスク国際音楽祭の芸術監督に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。