リーズ発 〓 リーズ国際ピアノ・コンクールが「ブラインド審査」導入へ

2024/02/07

2024年に開催が予定されている英国の「リーズ国際ピアノ・コンクール=Leeds International Piano Competition」が新ルールの導入を発表した。発表によると、「ブラインド審査」が導入され、演奏者の姿を見ることができないようなスタイルで審査が行われるようになるという。

コンクールは2020年末に死去したファニー・ウォーターマンらによって1961年に創設。1963年に第1回を開催してから、3年に一度のペースで行われ、これまでラドゥ・ルプー、マレイ・ペライア、アンドラーシュ・シフ、内田光子、小川典子、ラルス・フォークトといったピアニストを輩出している。

2024年コンクールは、これまで使用してきたリーズ市内のタウン・ホールが大規模な改修工事に入るため、西へ15キロほどにある工業都市で、2025年の英国文化都市ブラッドフォードのセント・ジョージズ・ホールでの開催。9月開催で、出場者65名が先週、発表された。

オーディションなどでは既に広く普及している「ブラインド審査」の導入に当たり、コンクールは、人種、性別、衣装、立ち居振る舞いなどが審査員に影響を及ぼすことを避けるためとしており、過去20回のコンクールで女性が優勝したのが2回という歴史にも触れている。

写真:Leeds International Piano Competition / Simon Wilkinson Photography


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ドレスデン発 〓 ティーレマンがカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の名誉教授に

  2. ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア音楽院が東洋人の学生のレッスンを停止

  3. 訃報 〓 ジェーン・マニング(82)英国のソプラノ歌手

  4. ウィーン発 〓 演出家のマルティン・クシェイがブルク劇場の芸術監督を退任

  5. ウィーン発 〓 国立歌劇場のストリーミング配信が新しいラインナップ

  6. ベルリン発 〓 アルテミス弦楽四重奏団の元第1ヴァイオリン、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーがベルリン・フィルへ

  7. ベルリン発 〓 州立歌劇場が5月1日までの公演をキャンセル、音楽祭「フェストターゲ」も中止

  8. ミュンヘン発 〓 パーヴォル・ブレスリクにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  9. ベルリン発 〓 カウンターテナーのヨッヘン・コヴァルスキが引退

  10. ベルリン発 〓 バレンボイム、80歳記念コンサートもキャンセル

  11. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィル初の女性コンサートマスターとしてデビュー

  12. 訃報 〓 ジュゼッペ・ジャコミーニ(80)イタリアのテノール歌手

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  14. ベルリン発 〓 バレンボイムが19日に現場復帰

  15. ロンドン発 〓 指揮者のサカリ・オラモがBBC響との契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。