クリーブランド発 〓 ウェルザー=メストが癌治療で10月下旬から年末までのすべての仕事をキャンセル

2023/09/09

クリーヴランド管弦楽団は音楽監督を務める指揮者のフランツ・ヴェルザー=メスト(Franz Welser-Möst)が癌治療のため、今後12ヶ月から16ヶ月の治療を受ける必要があると発表した。

ヴェルザー=メストは今年62歳。7月初旬に手術を受けた後、この夏のザルツブルク音楽祭でも、7月のヴェルディ《マクベス》、8月のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを降板していた。

発表によると、クリーヴランド管の9月と10月のコンサート、ヨーロッパ・ツアーは指揮するが、10下旬から年末までは治療に専念するためすべての仕事をキャンセルする。

11月にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本ツアーの指揮が予定されていたが、キャンセルは必至。現場復帰は2024年1月から、治療の合間を縫ってになるという。

写真:Salzburger Festspiele / Michael-Poehn


関連記事

  1. パリ発 〓 フランス文化省がパリ国立オペラに対する予算を600万ユーロ削減

  2. カルロヴィ・ヴァリ発 〓 市議会が地元オーケストラの楽団長を突如解任、それを受けて首席指揮者が抗議の辞任、楽団員は解任撤回の署名集めをスタート

  3. シカゴ発 〓 ムーティがシカゴ響の指揮をキャンセル、また新型コロナの陽性反応。代役にリナ・ゴンサレス・グラナドス

  4. シンガポール発 〓 シンガポール響がインターネットで支援の訴え

  5. パリ発 〓 国立オペラがバスティーユ歌劇場に作曲家サーリアホの記念スペース

  6. フランクフルト発 〓 フランクフルト歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  7. ボルドー発 〓 ボルドー・アキテーヌ国立管の音楽監督にジョセフ・スヴェンセン

  8. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィル初の女性コンサートマスターとしてデビュー

  9. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが新シーズン、2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ボストン発 〓 ボストン響も2020/2021シーズンのキャンセルを発表

  11. マドリード発 〓 カウフマンとラドヴァノフスキーがともにアリアを再度熱唱、同一舞台で二人はテアトロ・レアル初

  12. ミュンヘン発 〓 ブロムシュテットのコンサート、火災報知器の誤作動を見極められずに安全を期して中止

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場の「オーパンバル」、ハーディングの代役にコンロン

  14. バレンシア発 〓 ソフィア王妃芸術宮殿の次期音楽監督にジェームズ・ガフィガン

  15. アーヘン発 〓 市立劇場がカラヤンの胸像をホワイエから撤去

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。