米国映画界最大の祭典、第96回「アカデミー賞」の授賞式が現地時間の3月10日、ロサンゼルスのドルビーシアターで行われ、映画『オッペンハイマー』の音楽で、スウェーデンの作曲家ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson)が2度目の作曲賞を受賞した。
映画『オッペンハイマー』は第二次世界大戦中の米国の原子爆弾開発計画「マンハッタン計画」を指揮した理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた作品で、監督はクリストファー・ノーラン。最多の13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞を含む7部門を受賞した。
ゴランソンはスウェーデン南部リンシェーピング生まれの39歳。ストックホルム音楽大学卒業後の2007年にロサンゼルスに移り、南カリフォルニア大学で映画音楽の作曲法を学ぶ。在学中からTVコメディシリーズ「コミ・カレ!!」の音楽で注目を集めた。
その後、大学で出会ったライアン・クーグラーが在学中に監督した短編映画『Fig』の音楽を担当したのをきっかけに、クーグラーがメガホンをとった『フルートベール駅で』や『クリード チャンプを継ぐ男』などの音楽を手掛け、2018年の『ブラックパンサー』の音楽がグラミー賞とアカデミー賞を受賞した。
ノーラン監督とは2020年の『TENETーテネット』からタッグを組んでおり、『オッペンハイマー』の音楽は、1月の第81回「ゴールデングローブ賞」の作曲賞も受賞している。
今年の作曲賞のノミネート作品は以下の通り。
『アメリカン・フィクション』 (ローラ・カープマン)
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(ジョン・ウィリアムス)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(ロビー・ロバートソン)
『オッペンハイマー』(ルドウィグ・ゴランソン)
『哀れなるものたち』(ジャースキン・フェンドリックス)
写真:Henrik Montgomery / TT
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ロサンゼルス発 〓 ルドウィグ・ゴランソンが映画『オッペンハイマー』の音楽で2度目の作曲賞
2024/03/11
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