ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がベルリンの野外劇場「ワルトビューネ」でコンサートを行うと発表した。「ヴァルトビューネ」では毎夏、さまざまなイベントが行われており、ライバルのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がシーズンを締め括る野外コンサートが有名。ウィーン・フィルにとってはデビューとなる。
「ヴァルトビューネ」はシャルロッテンブルク地区の森の中にあり、1936年のベルリン・オリンピックに合わせて造られた建造物の一つ。器械体操などの競技が行われたという。古代ギリシャの円形劇場をモデルにしており、客席は22,000。
コンサートが行われるのは、「ヨーロッパ・デー」の5月9日。この日は欧州連合(EU)の創設記念日で、1950年のこの日、フランスのロベール・シューマン外務大臣がパリで「シューマン・プラン」を発表、欧州統合の動きが本格化した。
コンサートはそれを記念したイベントで、プログラムはヨーロッパの作曲家の作品を取り上げる。ヴェルディの《運命の力》序曲、ファリャのバレエ《三角帽子》、それにシャブリエの《スペイン狂詩曲》の組み合わせ。オーケストラとの縁が深いリッカルド・ムーティーが指揮する。
写真:Waldbühne Berlin
ベルリン発 〓 ウィーン・フィルが野外劇場「ヴァルトビューネ」デビュー
2023/11/30
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