映画「愛しのグランマ」や「アメリカン・パイ」を手掛けたポール・ワイツ監督の(1965-)の映画「ベル・カント」が9月から全米で公開される。米国の女流作家アン・パチェット(1963-)のベストセラー小説の映画化。原題の「Bel Canto」は「美しい歌」の意味で、原作の出版は2001年。2002年に英国の「オレンジ賞=現在のベイリーズ賞」、米国の「ペン/フォークナー賞」を受賞している。ペルーの首都リマで1996-1997年に起きた日本大使館人質危機を描いており、若いテロリストと人質、人質間の絆、恋愛が描かれている。映画化に先立ち、ジミー・ロペス(1978-)作曲でオペラ化され、2015年にシカゴ・リリック・オペラで初演されている。
映画の脚本は日本のアニメ映画「鉄コン筋クリート」を手掛けたアンソニー・ワイントラーブ。主人公のオペラ歌手を演じるのはジュリアン・ムーアで、相手役の日本人の会社社長に渡辺謙。セバスチャン・コッホ、クリストファー・ランバート、加瀬亮、テノッチ・ウエルタ、マリア・メルセデス・コロイらが出演している。また、ソプラノ歌手のルネ・フレミングが声で出演。フレミングが出演した「シェイプ・オブ・ウォーター=The Shape of Water」、「スリー・ビルボード=Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」は昨年の第90回アカデミー賞で、前者が作品賞など4部門を獲得、後者が主演女優賞などを獲得している。
写真:Screen Media Films
ロサンゼルス発 〓 9月公開の映画「Bel Canto」にルネ・フレミング
2018/08/08
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。