ザルツブルク音楽祭 〓 2019年の聖霊降臨祭音楽祭スケジュールを発表

2018/06/02

2019年のザルツブルク聖霊降臨祭(せいれいこうりんさい)音楽祭のスケジュールが発表された。音楽祭は1972年、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンが創設。カラヤンの没後はしばらく中断されたが、1998年から「ザルツブルク・バロック聖霊降臨祭音楽祭=Salzburger Barock Pfingstfestspiele」として再スタート。ヘンデル、バッハ、グルック、ラモーといった、バロック音楽の大家の作品が取り上げられている。現在はメゾ・ソプラノのチェチーリア・バルトリが芸術総監督を務めている。

2019年は6月7日〜10日の開催。オペラの上演は、《アルチーナ》と《ポリフェーモ》の2作品。モーツァルト劇場で(以前の祝祭小劇場)で上演される《アルチーナ》はヘンデル作曲のオペラで、6月7日と9日の上演。バルトリはもちろん、フィリップ・ジャルスキー、サンドリーヌ・ピオー、クリスティナ・ハマーストレム、アラステア・マイルズ他が出演する。演出はダミアーノ・ミケレットで、指揮はジャンルカ・カプアーノ。

一方、《ポリフェーモ》は、イタリア後期バロック音楽の作曲家ニコラ・ポルポラ(Nicola Porpora)が書いたイタリア語の3幕物のオペラ。ポルポラは、カストラートのファリネッリやハイドンの恩師として知られる(1686 – 1768)。こちらは出演するマックス・エマヌエル・ツェンチッチ自らが演出も兼ねる。ユーリ・ミネンコ、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ、パヴェル・クディノフ、ユリア・レージネヴァが出演、指揮はジョージ・ペトロウ。フェルゼンライトシューレでセミステージ形式で8日に上演される。8日にはバルトリ他、ローランド・ビリャソンらが出演するガラ・コンサートもある。

    音楽祭のサイトへ ▷

関連記事

  1. シカゴ発 〓 シカゴ響がムーティとの契約を延長

  2. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場、2018/2019シーズンのプログラミングを発表

  3. ラ・フォル・ジュルネTOKYO 〓 今年のテーマは「ボヤージュ – 旅から生まれた音楽」

  4. 東京発 〓 第18回「東京国際音楽コンクール」指揮部門で沖澤のどか優勝

  5. ニューヨーク発 〓 ラン・ランが音楽教育に500万ドルの寄付

  6. ブダペスト発 〓 復帰進むデュトワが《青ひげ公の城》を指揮

  7. ニューヨーク発 〓 テノールのカマレナがMETのアンコール記録を更新

  8. ベルリン発 〓 メータ、ベルリン・フィルの名誉会員に

  9. ビーゴ発 〓 2019年の第3回コンクールは“アルゲリッチ・エディション”

  10. ヘルシンキ発 〓 スザンナ・マルッキがヘルシンキ・フィルとの契約延長

  11. ニューヨーク発 〓 シカゴ響のストライキへの支援の輪広がる

  12. ウィーン発 〓 アン・デア・ウィーン劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  13. 浜松発 〓 若手演奏家のためのピアノ・アカデミー再スタートへ

  14. ロサンゼルス発 〓 ドミンゴのセクハラ疑惑に対応二分

  15. ヘルシンボリ発 〓 飛行機で来演するアーティストと共演しない宣言

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。