ウィーン発 〓 指揮者のティーレマンが国立歌劇場の名誉団員に

2023/10/17

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が指揮者のクリスチャン・ティーレマン(Christian Thielemann)に名誉団員の称号を贈ると発表した。伝達式は10月14日のリヒャルト・シュトラウス《影のない女》の公演終了後に行われ、テレジア・ニーダミュラー文化スポーツ大臣から伝達された。

ティーレマンは1987年、ベルリン生まれの64歳。国立歌劇場デビューは1987年で、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》を指揮した。以後、ワーグナー作品を中心に指揮しており、《ニーベルングの指環》全4部作をはじめ、《トリスタンとイゾルデ》と《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、《パルジファル》を指揮している。

また、それ以外では、ヴェルディ《椿姫》、モーツァルト《フィガロの結婚》を指揮。2019年には国立歌劇場150周年記念公演だった《影のない女》を指揮しており、14日の公演で国立歌劇場での指揮は59回目という。ティーレマンは最近、オーストリア音楽劇場賞の「最優秀音楽監督賞」を受賞した。

写真:Wiener Staatsoper / Michael Pöhn


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. マルセイユ発 〓 マルセイユ・オペラの次期音楽監督にイタリアの指揮者ミケーレ・スポッティ

  2. 訃報 〓 デール・クレヴェンジャー(81)米国のホルン奏者

  3. ミラノ発 〓 スカラ座の次シーズンのアウトラインが明らかに。48年ぶりに《ノルマ》が復活

  4. ストラスブール発 〓 初演200年を迎えた《第九》を、「Arte」が4都市4オーケストラの映像を繋いで放送

  5. マルティナ・フランカ発 〓 ヴァッレ・ディートリア音楽祭が開催を決定

  6. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルも入場時のワクチン接種証明の提示、マスク着用義務付け。シカゴも追随

  7. フィレンツェ発 〓 5月音楽祭が新制作のジョルダーノ《シベリア》の初日7日の公演をストリーミング配信

  8. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが公開書簡でメトロポリタン歌劇場経営陣に苦言

  9. ローマ発 〓 劇場の閉鎖など、イタリア全土で4月3日まで継続

  10. ストックホルム発 〓 スウェーデン王立オペラが演奏会形式の《トスカ》を収録、ストリーミング

  11. バーゼル発 〓 バーゼル響の次期首席指揮者にマルクス・ポシュナー

  12. ストックホルム発 〓 2022年の「ポーラー音楽賞」にフランスの室内オーケストラ、アンサンブル・アンテルコンタンポラン

  13. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が2024年夏の公演ラインナップを発表

  14. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新シーズン、2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  15. リューベック発 〓 市立劇場が音楽総監督シュテファン・ヴラダーとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。