スウェーデンのヘルシンボリ交響楽団(Helsingborgs Symfoniorkester)が首席指揮者にフランス人の指揮者マキシム・パスカル(Maxime Pascal)を迎えると発表した。首席指揮者のポストは前任のステファン・ソリヨムが2020年5月に突然退任してから空席になっていた。任期は2024年8月から3年間。
パスカルは1985年、フランス南部カルカソンヌ生まれの38歳。音楽一家で育ち、ピアノとヴァイオリンを学んでパリ国立高等音楽院に進学。作曲、音楽理論を学び、フランソワ=グザヴィエ・ロトに指揮法を学んだ。2008年には気鋭の作曲家やピアニスト、サウンド・エンジニアと「ル・バルコン」という芸術家集団を立ち上げた。
また、2014年には、ネスレ&ザルツブルク音楽祭「ヤング・コンダクターズ・アワード」を受賞。2016年には自由に脚色したベルリオーズ《幻想交響曲》でアルバム・デビューを飾り、ミラノ・スカラ座やベルリン州立歌劇場、パリ国立オペラなどに客演を重ねている。
ヘルシンボリはスウェーデン南部の街で、オーレスン水道を挟んでデンマークと国境を接する。人口約10万で、オーケストラは1911年に創設された。スウェーデンで最も古いオーケストラの一つで、年間70回超のコンサートを行っている。
写真:Festival de Saint-Denis / Gaspard Kiejman
もっと詳しく ▷
ヘルシンボリ発 〓 ヘルシンボリ響の首席指揮者にマキシム・パスカル
2023/10/17
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。