ヘルシンボリ発 〓 ヘルシンボリ響の首席指揮者にマキシム・パスカル

2023/10/17

スウェーデンのヘルシンボリ交響楽団(Helsingborgs Symfoniorkester)が首席指揮者にフランス人の指揮者マキシム・パスカル(Maxime Pascal)を迎えると発表した。首席指揮者のポストは前任のステファン・ソリヨムが2020年5月に突然退任してから空席になっていた。任期は2024年8月から3年間。

パスカルは1985年、フランス南部カルカソンヌ生まれの38歳。音楽一家で育ち、ピアノとヴァイオリンを学んでパリ国立高等音楽院に進学。作曲、音楽理論を学び、フランソワ=グザヴィエ・ロトに指揮法を学んだ。2008年には気鋭の作曲家やピアニスト、サウンド・エンジニアと「ル・バルコン」という芸術家集団を立ち上げた。

また、2014年には、ネスレ&ザルツブルク音楽祭「ヤング・コンダクターズ・アワード」を受賞。2016年には自由に脚色したベルリオーズ《幻想交響曲》でアルバム・デビューを飾り、ミラノ・スカラ座やベルリン州立歌劇場、パリ国立オペラなどに客演を重ねている。

ヘルシンボリはスウェーデン南部の街で、オーレスン水道を挟んでデンマークと国境を接する。人口約10万で、オーケストラは1911年に創設された。スウェーデンで最も古いオーケストラの一つで、年間70回超のコンサートを行っている。

写真:Festival de Saint-Denis / Gaspard Kiejman


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との契約を延長

  2. 訃報 〓 ビセルカ・ツヴェイチ(97)セルビアのメゾ・ソプラノ歌手

  3. テルアビブ発 〓 若手歌手のための「オペラリア 2020」が中止を発表

  4. ルツェルン発 〓 ピアノのアルゲリッチが約1ヵ月ぶりに現場復帰、心臓の検査と治療経て

  5. ニューヨーク発 〓 テノールのステファン・グールドが健康上の理由で引退を表明

  6. ベルリン発 〓 バレンボイム入院長引き、5月のウェスト=イースタン・ディヴァン管のツアーの指揮をキャンセル

  7. ニュルンベルク発 〓 市が財政難で新しいコンサートホールの建設を延期

  8. ライプツィヒ発 〓 指揮者界の最長老ブロムシュテットが今週末、ゲヴァントハウス管を指揮してステージに復帰

  9. グラーツ発 〓 グラーツ歌劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  10. ロイトリンゲン発 〓 ヴュルテンベルク・フィルが首席指揮者のアリアーヌ・マティアクとの契約を延長

  11. ブレーメン発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にシュテファン・クリンゲレ

  12. ブカレスト発 〓 ブカレスト国立オペラの芸術監督にイスラエルの指揮者エイタン・シュマイザー

  13. トゥールーズ発 〓 キャピトル国立管が音楽監督を辞任したトゥガン・ソヒエフに「名誉指揮者」の称号

  14. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場がシーズン閉幕を宣言、夏のミュンヘン・オペラ・フェスティバルも中止

  15. フィレンツェ発 〓 ペレイラがフィレンツェ歌劇場の総裁に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。