英国のロイヤル・フィルハーモニック協会(The Royal Philharmonic Society)が9日、2018年の音楽賞の受賞者を発表した。ロイヤル・フィルハーモニック協会は1813年、オーケストラなど器楽のコンサートを催すため、ロンドンに設立された由緒ある団体。協会からの委嘱を受けて作曲された作品には、ベートーヴェンの交響曲第9番などがある。音楽賞が創設されたのは1989年。音楽家の卓越した業績を称えるのが目的で、受賞者の国籍に制限はないが、審査対象は英国内での活動。13部門に分かれており、サントリーホールの30周年記念委嘱作品だったマーク=アンソニー・ターネジ(1960 – )作曲の「Hibiki」が「長編作曲賞」を受賞した。「Hibiki」は2016年11月12日、大野和士指揮の東京都交響楽団などによりサントリーホールで世界初演された。主要な受賞者は以下の通り。
室内楽 &歌唱:Schumann Street
コンサートシリーズ & 音楽祭:ロンドン交響楽団《This is Rattle》
指揮者;ウラディーミル・ユロフスキー
アンサンブル:The Sixteen
器楽奏者:イゴール・レヴィット(ピアノ)
オペラ:ジョン・エリオット・ガーディナー《モンテヴェルディ生誕450年記念アルバム》
歌手:アラン・クレイトン(テノール)
ヤング・アーティスト:ショーン・シベ(ギター)
ゴールド・メダル:ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
大編成作曲賞:マーク=アンソニー・ターネジ《Hibiki》
小編成作曲賞:ジェイムズ・ディロン《Tanz/haus Triptych 2017》
写真:The Royal Philharmonic Society
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