ハノーバー発 〓 第10回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」はカナダのティモシー・チョイ

2018/10/27

ハノーバーで開催されていた第10回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール(Internationaler Joseph Joachim Violinwettbewerb, Hannover」で、カナダのティモシー・チョイ(Timothy Chooi)が優勝した。5万ユーロ(約640万円)の他、1765年製のグァダニーニの貸与、国際デビューのための12回のコンサートへの出演の機会が与えられる。チョイはヴィクトリア生まれの24歳で、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学んでいる。2位はウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコ(Dmytro Udovychenko)、3位はフランスのコシマ・スール・ラリビエール(Cosima Soulez Larivière)。また、4位は日本の福田廉之介(Rennosuke Fukuda)、5位はドイツのレナード・フー(Leonard Fu)、6位が韓国のユージン・リー(Youjin Lee)だった。

コンクールはニーダー・ザクセン財団がハノーファーゆかりのヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)を記念して創設したもの。ヨアヒムは指揮者、作曲家としても活躍した往年のヴァイオリニストで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演したことでも知られる。第1回のコンクールは1991年に行われ、3年に1度の開催。2018年は10月9日に開幕。一次予選には32人が参加した。一次審査、二次審査を経て、6人のファイナリストが本選に進み、22日と23日に弦楽四重奏団の第一ヴァイオリンを務める審査が行われ、25日、26日にアンドルー・マンゼ指揮のハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と協奏曲を演奏した。審査員はサルヴァトーレ・アッカルド、アンドレイ・ビーロフ、ターニャ・ドルン、堀正文、キョン・サン・リー、パヴェル・ヴェルニコフら12人。

写真:Joseph Joachim International Violin Competition Hanover


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. アムステルダム発 〓 ノセダが代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に思わぬデビュー

  2. ダラス発 〓 ダラス交響楽団の次期音楽監督にファビオ・ルイージ

  3. ウィーン発 〓 楽友協会のトーマス・アンギャン総裁が退任

  4. ザルツブルク発 〓 ゲルギエフが《シモン・ボッカネグラ》を指揮して現場復帰

  5. ブエノスアイレス発 〓 バレンボイムが聴衆に我慢できず演奏中断

  6. ニューヨーク 〓 メトロポリタン歌劇場「ナショナル・カウンシル・オーディション」で5人に栄誉

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  8. プラハ発 〓 2019年の「オペラリア」はプラハで開催

  9. シカゴ発 〓 シカゴ響がストに突入!?

  10. ローマ発 〓 映画音楽の大御所モリコーネが引退?

  11. フィラデルフィア発 〓 フィラデルフィア管弦楽団が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  13. 山形発 〓 阪哲朗が山形交響楽団の常任指揮者に

  14. ロッシーニ・オペラ・フェスティバル 〓 2019年の音楽祭の概要を発表

  15. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場、2018/19シーズン・ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。