ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

2018/05/10
【最終更新日】2021/12/24

ハンブルグ交響楽団(Hamburger Symphoniker)がピアニストのマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)を迎え、新しい音楽祭「6月音楽祭」を創設することが明らかになった。彼女が2002年から2016年までスイス・ルガーノで行っていた「アルゲリッチ・プロジェクト」を引き継ぎ、その後継となる音楽祭をめざすという。

会期は6月25日から7月2日。音楽祭にはダニエル・バレンボイム、トーマス・ハンプソン、ミシャ・マイスキーの他、95歳のイスラエルのバイオリニスト、イヴリー・ギトリスといった大物が共演、日本からは諏訪内晶子も参加する。

ハンブルク交響楽団は旧ハンブルグ交響楽団とハンブルグ室内管弦楽団が1957年に合併して誕生したオーケストラが前身。昨年2017年、創立60周年を祝っている。1961年にバッハ管弦楽団の演奏会たちが加わり、名称も「Hamburger Symphoniker」に変更、ロベルト・ヘーガーを初代の首席指揮者に迎えて再スタートを切った。以後、ハンブルク州立歌劇場のオペラやバレエ公演のオーケストラ・ピットに入ることもある。

2017年から本拠地を、かつて北ドイツ放送交響楽団(現在のNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)が本拠地として使っていた「ライスハレ=Laeiszhalle」に移して活動を続けている。現在の首席指揮者はシルヴァン・カンブルラン。

写真:Adriano Heitman

関連記事

  1. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が《椿姫》の新作を4月にストリーミング配信

  2. 東京発 〓 都響の新たなコンサートマスターに水谷晃

  3. マイアミ発 〓 マイアミ響が音楽監督のエドゥアルド・マルトゥレとの契約を延長

  4. ミュンヘン発 〓 8月末からのミュンヘン国際音楽コンクールも中止

  5. 東京発 〓 指揮者の秋山和慶が引退を発表

  6. ストックホルム発 〓 2022年の「ビルギット・ニルソン賞」にヨーヨー・マ

  7. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが公開書簡でメトロポリタン歌劇場経営陣に苦言

  8. フィレンツェ発 〓 メータ夫妻がフィレンツェ歌劇場に100万ドル分の「テスラ社」の株式を寄付

  9. カラカス発 〓 「エル・システマ」がギネス記録に挑戦、12,000人が会する超ド級演奏会

  10. ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレも中止を発表

  11. ハイデルベルク発 〓 ピアニストのイゴール・レヴィットが「ハイデルベルクの春」音楽祭の共同芸術監督に就任

  12. ニューヨーク発 〓 ラトルが《薔薇の騎士》で1日だけ代役を依頼

  13. ブリュッセル発 〓 モネ劇場の新しい《ニーベルングの指環》全4部作上演で演出家が交代、ロメオ・カステルッチからピエール・アウディへ

  14. ミュンヘン発 〓 バイエルン放送響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ラス・パルマス発 〓 「オペラ・ラス・パルマス」が2022シーズンのラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。