ハンガリーの指揮者アンドラーシュ・リゲティ(András Ligeti)が9月18日に亡くなった。68歳だった。ハンガリー国立歌劇場のコンサートマスターから指揮者に転身し、ハンガリーを代表する指揮者として世界各地のオーケストラ、歌劇場に客演、コンサート、オペラの両面で活躍、数多くの録音を残している。
ハンガリー南部ペーチの生まれで、ブタペストのリスト音楽院でヴァイオリンと指揮を学び、指揮はアンドラーシュ・コーロディに師事した。1977年にハンガリー国立歌劇場にコンサートマスターとして入団した。
コンサートマスターを務めるかたわら、ショルティ奨学金を受けてウィーン国立音楽演劇大学で学び、カール・エスターライヒャーに師事して本格的に指揮者に転身、1985年まで国立歌劇場の首席指揮者を務めた。
その後、フリーの指揮者として世界各地のオーケストラ、歌劇場で活躍。日本のオーケストラも数多く指揮している。その間、ハンガリー放送交響楽団の首席指揮者(1989-1993)、台北交響楽団の音楽監督(2005-2007)なども務めている。
また、指揮者のクラウディオ・アバドとの交流からグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラの指揮も手掛け、1990年代は現代音楽の音楽祭「ウィーン・モデルン」にも出演を重ね、ストラヴィンスキーやバルトーク、クルタークの解釈などは国際的に高く評価されている。
写真:Hungarian State Opera
訃報 〓 アンドラーシュ・リゲティ(68)ハンガリーの指揮者
2021/09/24
【最終更新日】2023/02/06
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