東京発 〓 第31回「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門はアンネ=ゾフィー・ムター

2019/09/18
【最終更新日】2019/10/17

公益財団法人・日本美術協会(総裁:常陸宮殿下)は17日、世界の優れた芸術家に贈る第31回「高松宮殿下記念世界文化賞=Praemium Imperiale」の受賞者を発表した。音楽部門の受賞者はドイツのヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターだった。受賞者には金メダルと賞金1500万円が与えられる。

ムターはドイツ・バーゼル近郊のラインフェルデン生まれの56歳。20世紀を代表する指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンに才能を見出され、13歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演してデビュー。以来、国際的な活躍を続け、米国のグラミー賞を4度受賞するなど数多くの賞に輝き、CDの売上げ総数が1000万枚を超えるスター演奏家。

「高松宮殿下記念世界文化賞」は1988年(昭和63年)、日本美術協会が設立100周年を記念して創設した賞。前総裁の高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継いだもの。「絵画」、「彫刻」、「建築」、「音楽」、「演劇・映像」の5部門がある。第31回の授賞式は10月16日、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。各部門の受賞者は以下の通り。

 絵画部門:ウィリアム・ケントリッジ(64)=南アフリカ
 彫刻部門:モナ・ハトゥム(67)=英国
 建築部門:トッド・ウィリアムズ(76)&ビリー・ツィン(70)=米国
 演劇・映像部門:坂東玉三郎(69)=日本


写真:anne-sophie-mutter.de / Monika Höfler


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. 東京発 〓 東響の次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティ

  2. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  3. 東京発 〓 ドミンゴが東京五輪イベントへの出演を辞退

  4. 松本発 〓 「セイジ・オザワ松本フェスティバル」が2023年の概要を発表、なんとジョン・ウィリアムズが客演!

  5. 東京発 〓 日本フィルの次期首席指揮者にシンガポール出身のカーチュン・ウォン

  6. 東京発 〓 N響が早くも2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  7. 訃報 〓 マルチェッロ・ジョルダーニ(56)イタリアのテノール歌手

  8. ブザンソン発 〓 国際指揮者コンクールで沖澤のどかが優勝

  9. 東京発 〓 新日本フィルが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ケムニッツ発 〓 ギレルモ・ガルシア・カルヴォが市立劇場との契約を延長

  11. 東京発 〓 東京二期会が《影のない女》の上演を断念、代わりに宮本亞門演出の《フィガロの結婚》

  12. 東京発 〓 N響が2024/2025シーズンの定期演奏会の公演ラインナップを発表

  13. 松本発 〓 小澤征爾が4年ぶりにサイトウ・キネン・オーケストラを指揮、演奏は宇宙の若田光一飛行士へライブ配信

  14. 東京発 〓 日本音楽財団が「フォイアマン」をカミーユ・トマに貸与

  15. ロンドン発 〓 ヴィットリオ・グリゴーロ降板の裏にセクハラ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。