東京発 〓 クラシック音楽の専門誌「レコード芸術」が7月号で休刊、70年超の歴史に幕

2023/04/03

音楽之友社は3日、月刊誌「レコード芸術」を6月20日発売の2023年7月号をもって休刊すると発表した。発表によると、近年の音楽媒体や雑誌を取り巻く環境の変化や、用紙などの原材料費の高騰といった複合的な理由で休刊を決めたという。

現在の公称部数は10万部。創刊は1952年3月で、クラシック音楽のレコード評論の専門誌として70年超にわたって刊行されてきた。1963年からは毎年末、日本のクラシック音楽分野の唯一の録音賞「レコード・アカデミー賞」も主催してきた。

音楽之友社は「70余年にわたり培ってきた財産をどのようにして活用していくべきか鋭意研究していく」としているが、突然の発表に音楽関係者の間には困惑が広がった。一部の筆者が中心となり、存続を求める署名活動も始まっている。

写真:ongakunotomo.co.jp


関連記事

  1. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が新シーズン、2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  2. サバンナ発 〓 原田慶太楼が米国サバンナ・フィルハーモニックの音楽・芸術監督に

  3. 東京発 〓 ウィーン国立歌劇場の日本公演の延期決まる

  4. アナベルク発 〓 エルツゲビルゲ劇場の次期音楽総監督にイェンス・ゲオルク・バッハマン

  5. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルが1年ぶりに聴衆入れる屋内コンサート

  6. ハンブルク発 〓 ハンブルク・バレエ団がマカオ公演をキャンセル

  7. ストラスブール発 〓 ストラスブール・フィルの次期音楽監督にアジス・ショハキモフ

  8. ボストン発 〓 指揮者のアンドリス・ネルソンスが「テコンドー」の黒帯を取得

  9. ベルン発 〓 スイスは1,000人以上のイベントを禁止、新型コロナウイルスの感染拡大で

  10. ブレーメン発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にシュテファン・クリンゲレ

  11. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」が「オブ・ザ・イヤー」を発表

  12. ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルは開催

  13. エルサレム発 〓 イスラエルで新型ウイルスの感染再拡大、エルサレム室内楽音楽祭中止へ

  14. バーミンガム発 〓 財政破綻のバーミンガム市が市立交響楽団に対する年間約1億2,000万円の補助金を2025年に全額カット

  15. リオデジャネイロ発 〓 ネルソン・フレイレが腕を骨折、年内の公演をキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。