ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)が8月7日、手兵のウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団(West-Eastern Divan Orchestra)と恒例のヨーロッパ・ツアーをスタートさせた。初日7日はドイツのブレーメン音楽祭への客演。キャンセルが続いていたバレンボイムが指揮台に立つのは4月以来。
ウェスト=イースタン・ディヴァン管は、1999年にバレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードにより設立された。その名はゲーテの著作『西東詩集』から取られ、対立を続けるイスラエルと、ヨルダンやレバノン、シリアといったアラブ諸国の若い音楽家が集められており、今年は創設25年という節目の年となる。
ツアーはブレーメンの後、ベルリンのヴァルトビューネ、「BBCプロムス」、ラインガウ、ザルツブルク、ルツェルン音楽祭と、合計6回のコンサートを行う。プログラムはソリストにアンネ=ゾフィー・ムターを迎えたブラームスのヴァイオリン協奏曲、シューベルトの交響曲第8番《ザ・グレート》。
写真:Manuel Vaca / Patric Leo
ブレーメン発 〓 バレンボイムがウェスト・イースタン・ディヴァン管とのヨーロッパ・ツアーをスタート
2024/08/09
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