訃報 〓 クシシュトフ・ペンデレツキ, ポーランドの作曲家

2020/03/29
【最終更新日】2020/03/30

ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki)が3月29日、南部の古都クラクフの自宅で亡くなった。86歳だった。

1933年、クラクフから東へ100キロのデンビツアの生まれ。20世紀を代表する現代作曲家の一人で、十二音技法を経て、トーン・クラスターなどを使った前衛的スタイルで注目を集め、その後、宗教的作風に転換、とりわけ宗教オラトリオの大作などで高い名声を得てきた。

国際的な活動の第一歩は、1959年に行われたポーランド作曲家同盟の第2回「青年作曲家コンクール」での同時受賞。この時、《ストローフ》が第1位、《ダビデ詩篇》と《放射》が第2位に入り、3作品が同時受賞した。翌年、それらがワルシャワの秋音楽祭、ドナウエッシンゲン音楽祭で初演され、国際的にも一躍注目を集めた。

1960年代には《広島の犠牲者に捧げる哀歌》、《カノン》、《聖ルカ伝受難曲》、《怒りの日》といった代表作となる作品を次々に発表した。

1970年代に入ってからは、作曲家のかたわら、教育者、指揮者としても活躍。1972にはクラクフ音楽大学の学長に就任(-1987)している。

ウイリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』、ブラザーズ・クエイ監督『マスク』など、その音楽が使われている映画も多い。

米国のグラミー賞を4度獲得している他、1983年のポーランド国家賞など受章多数。日本でも2004年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。

写真:Damian Klamka / East News






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