バイエルン州立オペラ(Bayerische Staatsoper)が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表した。新制作は以下の8作品。リゲティ《ル・グラン・マカーブル》とドビュッシー《ペレアスとメリザンド》は「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル」の中での上演。《フィガロの結婚》の演出を手掛けるエフゲニー・ティトフは劇場デビューとなる。
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)の《パサジェルカ》はミュンヘン初演。ヴァインベルクはユダヤ系ポーランド人で、ドイツのポーランド侵攻で旧ソ連に亡命、モスクワで没した。《パサジェルカ》は1967年から翌年にかけて書かれ、アウシュビッツ強制収容所の生存者と強制収容所看守が客船上で出会う物語。2006年にモスクワで演奏会形式で初演され、オペラとしての上演は2010年7月にオーストリアのブレゲンツで行われた。
モーツァルト《フィガロの結婚》
10月30日 →
[演出]エフゲニー・ティトフ
[指揮]ステファノ・モンタナーリ
[出演]コンスタンティン・クリンメル / ルイーズ・オルダー / ヒュー・モンタギュー・レンダル / エルザ・ドライジグ / エイブリー・アメロー / ウイラード・ホワイト / ドロテア・レッシュマン / エイリン・ログネルード / ケヴィン・コナーズ
ヨハン・シュトラウスⅡ《こうもり》
12月23日 →
[演出]バリー・コスキー
[指揮]ウラディーミル・ユロフスキ
[出演]ゲオルク・ニグル / ディアナ・ダムラウ / マルティン・ヴィンクラー / ショーン・パニカー / マルクス・ブリュック / ケヴィン・コナーズ / カタリナ・コンラディ
チャイコフスキー《スペードの女王》
2024年2月4日 →
[演出]ベネディクト・アンドリュース
[指揮]アジス・ショハキモフ
[出演]ブランドン・ジョヴァノヴィッチ / ロマン・ブルデンコ / ボリス・ピンハソヴィチ / ケヴィン・コナーズ / バリント・ザボ / タンセル・アクゼイベク / ニキータ・ヴォルコフ / アスミク・グリゴリアン
ヴァインベルク《パサジェルカ》
3月10日 →
[演出]トビアス・クラッツァー
[指揮]ウラディーミル・ユロフスキ
[出演]チャールズ・ワークマン / ジャック・インブライロ / ロッテ・ベッツ=ディーン / ノア・ベイナート /
ラリッサ・ディアドコヴァ / ジェニファー・フランス / バリント・ザボ / ニキータ・ヴォルコフ / タンセル・アクゼイベク / マーティン・スネル
レスピーギ《ルクレツィア》 / オルフ《月》
4月24日 →
[演出]タマラ・トゥルノヴァ
[指揮]アジム・カリモフ
[出演]ナタリー・ルイス / エイリン・ログネルード / アレクセイ・クルサノフ / ザッカリー・リウー / ニキータ・ヴォルコフ / ヴィター・ビスポ / リアム・ボンスローネ / ガブリエル・ローリンソン / パヴェル・ホロディスキ
プッチーニ《トスカ》
5月20日 →
[演出]コーネル・ムンドルッツォ
[指揮]アンドレア・バッティストーニ
[出演]アニヤ・ハルテロス / チャールズ・カストロノーヴォ / リュドヴィク・テジエ
リゲティ《ル・グラン・マカーブル》
6月28日 →
[演出]クリストフ・ ワリコフスキ
[指揮]ケント・ナガノ
[出演]エリン・モーリー / サラ・アリスティドゥ / ケヴィン・コナーズ / バリント・ザボ / ニキータ・ヴォルコフ / ミヒャエル・ナジ / ベンヤミン・ブルンス / エイヴリー・アムロウ / ジョン・ホリデー / ブラインドリー・シャラット / リンゼイ・アマン / アンドリュー・ハミルトン
ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》
[演出]Jetske Mijnssen
[指揮]ミルガ・グラジニーテ=ティーラ
[出演]フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ / ソフィー・コッホ / ベン・ブリス / クリスティアン・ゲルハーヘル / サビーヌ・ドゥヴィエル / マーティン・スネル / パヴェル・ホロディスキ
写真:Bayerische Staatsoper / Wilfried Hösl
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