オランダのロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Rotterdams Philharmonisch Orkest)がロシアのウクライナ進攻を非難する声明を発表、1995年から2008年にかけて首席指揮者を務めたワレリー・ゲルギエフに対し、ロシアのプーチン大統領の行動から公然と距離を置くように求めた。
声明はゲルギエフへ“最後通牒”といえるもので、今後のコンサート、9月に行っている「ゲルギエフ・フェスティバル」をキャンセルすると踏み込んでいる。声明は以下の通り。
「ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団とゲルギエフ・フェスティバルは、ウクライナへのロシアの侵略に大きな関心を持っています。 ヴァレリー・ゲルギエフがウクライナに対するプーチン大統領の行動から公然と距離を置いていない場合、私たちは彼とのコンサートをキャンセルせざるを得ません。 ゲルギエフ・フェスティバルも9月には開催されません」。
ウクライナへの連帯を表明、翻ってゲルギエフに対してウクライナへの軍事侵攻を推し進めるプーチン大統領との決別を要求する動きが広がっており、ドイツではベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に続き、バーデン=バーデン音楽祭、ハンブルクのエルプ・フィルハーモニーなども声明を出し、今後のスケジュールの白紙撤回を示唆している。
写真: Senatskanzlei Hamburg / Jan Pries
ロッテルダム発 〓 音楽界でウクライナへの連帯表明広がる、ロッテルダム・フィル、バーデン=バーデン音楽祭もゲルギエフにプーチン大統領との決別を要求
2022/02/26
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