フランス・トゥールを拠点とするサントル=ヴァル・ド・ロワール交響楽団(Orchestre symphonique Centre-Val de Loire)がベネズエラの女流指揮者グラス・マルカーノ(Glass Marcano)を首席客演指揮者に迎えると発表した。サントル=ヴァル・ド・ロワール交響楽団はトゥール歌劇場の座付きオーケストラ。
マルカーノはベネズエラのサン・フェリペ(San Felipe)生まれの24歳。ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」で音楽を学んだ。注目を集めたのは、2020年にパリで行われた女性指揮者のためのコンクール「ラ・マエストラ」に参加したこと。
マルカーノは当時、家族が経営する八百屋の売り子をしながら法律を勉強、その合間にオーケストラの指揮を行っていたが、参加費用150ユーロと旅費を工面して参加。決勝には進出しなかったが、オーケストラのメンバーによる投票で見事1位を獲得、情熱的な指揮が話題を集めた。
写真:Glass Marcano
トゥール発 〓 サントル=ヴァル・ド・ロワール交響楽団の首席客演指揮者にベネズエラの女流指揮者グラス・マルカーノ
2021/06/08
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