フランスのソプラノ歌手クリスティアーヌ・エダ=ピエール(Christiane Eda-Pierre)が6日、フランス中部ドゥー=セーヴルの自宅で亡くなった。88歳だった。
カリブ海の仏領マルティニーク島生まれで、パリ高等音楽院に進み、1957年にビゼー《真珠取り》のレイラ役でプロ・デビューした。1958年にオペラ・コミーク、1959年にエクス=アン=プロヴァンス音楽祭にデビューしている。
1960年、パリ国立オペラにドニゼッティ《ルチア》でデビュー。以降、コロラトゥーラ・ソプラノとして世界的な歌劇場に出演、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴらと共演を重ねた。1977年からは母校で後進の指導にも当たった。
イタリア物とモーツァルトの作品、フランスのバロック・オペラで評価を集めた。現代物の初演にも積極的に参加。1983年、パリで行われたメシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》の世界初演では(指揮は小澤征爾)、エンジェルの役で出演している。
写真:DECCA
訃報 〓 クリスティアーヌ・エダ=ピエール(88)フランスのソプラノ歌手
2020/09/10
【最終更新日】2023/02/06
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