ハンブルク州立歌劇場(Staatsoper Hamburg)が9日、次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー(Tobias Kratzer)を迎えると発表した。2015/16シーズンからその任にあるジョルジュ・デルノンの後継で、任期は2025年8月から。クラッツァーはいま最も注目されている演出家の一人。
ドイツ南部ランツフート生まれの42歳。ミュンヘンとベルンで美術史、哲学を、ミュンヘンのアウグスト・エヴァーディング演劇アカデミーでオペラと演劇の演出を学んだ。2006年にワイル《七つの大罪》を手掛けて演出家としてデビュー、その後はフリーの演出家として活動してきた。
2018年、カールスルーエのバーデン州立劇場のワーグナー《神々の黄昏》でドイツ舞台協会の演劇賞「ファウスト賞」を受賞。また、2020年には、ドイツのオペラ雑誌『オペルンヴェルト』の「演出家オブ・ザ・イヤー」と、バイロイト音楽祭で手掛けたワーグナー《タンホイザー》が「公演オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。
写真:Royal Opera House
ハンブルク発 〓 州立歌劇場の次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー
2022/12/10
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