ハンブルク発 〓 州立歌劇場の次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー

2022/12/10

ハンブルク州立歌劇場(Staatsoper Hamburg)が9日、次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー(Tobias Kratzer)を迎えると発表した。2015/16シーズンからその任にあるジョルジュ・デルノンの後継で、任期は2025年8月から。クラッツァーはいま最も注目されている演出家の一人。

ドイツ南部ランツフート生まれの42歳。ミュンヘンとベルンで美術史、哲学を、ミュンヘンのアウグスト・エヴァーディング演劇アカデミーでオペラと演劇の演出を学んだ。2006年にワイル《七つの大罪》を手掛けて演出家としてデビュー、その後はフリーの演出家として活動してきた。

2018年、カールスルーエのバーデン州立劇場のワーグナー《神々の黄昏》でドイツ舞台協会の演劇賞「ファウスト賞」を受賞。また、2020年には、ドイツのオペラ雑誌『オペルンヴェルト』の「演出家オブ・ザ・イヤー」と、バイロイト音楽祭で手掛けたワーグナー《タンホイザー》が「公演オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。

写真:Royal Opera House


関連記事

  1. ロンドン発 〓 ターフェルが足首を骨折、当面の出演をキャンセル

  2. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場の新シーズンは9月開幕、ネトレプコ出演の《ドン・カルロ》で

  3. バイロイト発 〓 新制作の《ニーベルングの指環》、演出に凄まじいブーイング

  4. モスクワ発 〓 若手歌手のためのコンクール「オペラリア」が閉幕

  5. ロンドン発 〓 指揮者のドナルド・ラニクルズに「サー」の称号

  6. ブラティスラヴァ発 〓 スロヴァキア・フィルの次期首席指揮者にダニエル・ライスキン

  7. 訃報 〓 マイケル・トゥリー(84)米国のヴィオラ奏者

  8. 訃報 〓 ジョナサン・ミラー(85)英国の演出家

  9. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  10. リヨン発 〓 ニコライ・シェプス=ズナイダーが音楽監督を務めるリヨン国立管との契約を延長

  11. ローマ発 〓 カウフマンが新たに《オテロ》を録音

  12. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが年内の公演をキャンセル

  13. ルートヴィヒスブルク音楽祭 〓 開幕延期も、リーニフ指揮の《田園》をライブ・ストリーミング

  14. ミラノ発 〓 12月7日のシーズン開幕は無観客でスペシャル・ガラ・コンサート

  15. ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。