ミュンヘン発 〓 ミュンヘン響の次期音楽監督にジョセフ・バスティアン

2022/12/09

ミュンヘン交響楽団(Muenchner Symphoniker)が次期音楽監督にジョセフ・バスティアン(Joseph Bastian)を迎えると発表した。2014年からその任にあるケヴィン・ジョン・エデュセイ(Kevin John Edusei)の後任で、任期は2023/2024シーズンから。

バスティアン1981年、フランスのフォルバック生まれの41歳。スイス系フランス人で、ザール音楽大学でトロンボーンを学んだ後、クラウディオ・アバド指揮のグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとして活動、2004年にミュンヘンを本拠地とするバイエルン放送交響楽団首席バス・トロンボーン奏者に就任した。

その後、演奏のかたわらオーケストラの首席指揮者を務めていたマリス・ヤンソンスらの薫陶を受け、2016年にロビン・ティチアーティがキャンセルした3回のコンサートを代役で指揮して大成功を収めて指揮者に転身。今シーズン2022/2023シーズンからフランスのディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団の首席指揮者を務めている。

ミュンヘン交響楽団は1945年、ドイツの作曲家で指揮者のクルト・グラウンケによって設立された団体。当初はグラウンケ交響楽団の名称で活動、ロベルト・ヘーガーやハンス・スワロフスキー、ヴォルフガング・エーベルトといった名匠らが客演した。

1990年にミュンヘン室内管弦楽団の創設者であるクリストフ・シュテップが音楽監督を引継ぎ、現在の名称に変更。ドイツを中心としたヨーロッパ各地、アメリカ合衆国等で年間100回以上の公演を行っている。

写真:Tonhalle Düsseldorf / Susanne Diesner


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ユトレヒト発 〓 ユトレヒト古楽音楽祭が開催中止を発表、9月開催で初

  2. パリ発 〓 ポリーニの復帰は6月以降?

  3. バイロイト音楽祭 〓 ティーレマンは音楽監督ではない、ことを確認

  4. パリ発 〓 パリ国立オペラが2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  5. ストックホルム発 〓 ロイヤル・ストックホルム・フィルの次期首席指揮者にライアン・バンクロフト

  6. ウィーン発 〓 オーストリアが22日から再び完全なロックダウン、劇場は閉鎖

  7. ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルが新シーズンの開幕コンサート

  9. ベルリン発 〓 セバスチャン・ジャコー、ベルリン・フィルの首席フルートに

  10. ブリュッセル発 〓 エリザベート王妃国際音楽コンクールが延期を発表

  11. ウィーン発 〓 2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はリッカルド・ムーティ

  12. モスクワ発 〓 チャイコフスキー記念大交響楽団の首席客演指揮者にフェリックス・コロボフ

  13. ワルシャワ発 〓 「ショパン国際ピアノ・コンクール」本選進出者12人決まる、日本からは小林と反田

  14. 訃報 〓 エディタ・グルベローヴァ(74)スロバキアのソプラノ歌手

  15. バイロイト音楽祭 〓 来年の《さまよえるオランダ人》にオクサーナ・リーニフを起用、女性指揮者は音楽祭初

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。