ドイツのテノール歌手ペーター・ザイフェルト(Peter Seiffert)が14日に亡くなった。71歳だった。現代を代表するヘルデン・テノールの一人で、バイロイト音楽祭でも長く活躍。バイエルン州立オペラ、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラから「宮廷歌手」の称号を授与されている。
デュッセルドルフの生まれで、地元の音楽アカデミーで学び、ライン・ドイツ・オペラでデビューした。ベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となり、ローエングリン役で国際的な活躍のきっかけを掴み、歌と演技で、ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座、ロンドンのロイヤル・オペラやニューヨークのメトロポリタン歌劇場など世界各地の歌劇場で活躍した。
得意としたワーグナーではパルジファル、タンホイザー、トリスタン、ジークムントなどの役を演じ、1996年にシュトルツィング役でバイロイト音楽祭にデビュー。その後、ローエングリン役で音楽祭に出演を重ねた。
2024年にはベルリン・ドイツ・オペラの名誉会員に。録音も多く、1999年に「エコー・クラシック賞」の年間最優秀歌手、2003年には主役を演じたダニエル・バレンボイム指揮の《タンホイザー》が米国のグラミー賞を受賞している。
写真:Deutsche Oper Berlin
訃報 〓 ペーター・ザイフェルト(71)ドイツのテノール歌手

2025/04/16
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