ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席客演指揮者のカリーナ・カネラキスとの契約を延長

2024/02/21
【最終更新日】2024/02/22

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(London Philharmonic Orchestra)が首席客演指揮者を務めるカリーナ・カネラキス(Karina Canellakis)との契約を延長した。カネラキスは2021年からその任にあり、任期はさらに3年間延長される。

カネラキスはニューヨーク生まれの42歳。ギリシャとロシアのバックグラウンドを持つ。フィラデルフィアのカーティス音楽院でヴァイオリンを学び、その後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラ・アカデミーなどで研鑽を積んだ。

アカデミーでサイモン・ラトルに勧められたことから指揮者に転身。ニューヨークのジュリアード音楽院でアラン・ギルバートに指揮を師事した。また、2006年から2012年にかけて、ダラス交響楽団で音楽監督のヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのアシスタントを務めた。

2015年、オーストリアのシュティリアルテ音楽祭で急きょニコラウス・アーノンクールの代役を務めたことで国際的な注目を集め、2016年にはショルティ財団が主催する「ゲオルク・ショルティ・コンダクティング・アワード」を受賞している。ロンドン・フィルには2018年に初めて客演している。

2019年、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2019年から2023年まではベルリン放送交響楽団の首席客演指揮者も務めた。

写真:Chris Christodoulou


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンとの契約を延長

  2. リューベック発 〓 クラリネットのサビーネ・マイヤーが来年で引退

  3. バーミンガム発 〓 バーミンガム市響の次期首席指揮者に山田和樹、アーティスティック・アドバイザーも兼任

  4. ミュンヘン発 〓 パトリック・ハーンがミュンヘン放送管の首席客演指揮者に

  5. パリ発 〓 国立オペラが演奏会形式で《ニーベルングの指環》4部作を通し上演

  6. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭、2023年のオペラはカウフマン主演の《タンホイザー》。レジデント・オーケストラにアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

  7. ニューアーク発 〓 ニュージャージー響が音楽監督シャン・ジャンとの契約を延長

  8. ゲーラ発 〓 アンテンブルク・ゲーラ市立劇場の音楽総監督にルーベン・ガザリアン

  9. アテネ発 〓 ギリシャ国立オペラもストリーミング配信を開始

  10. 東京発 〓 新日本フィルハーモニー交響楽団の次期音楽監督に佐渡裕

  11. 別府発 〓 第22回のアルゲリッチ音楽祭は来年にそのまま延期

  12. ベルリン発 〓 セバスチャン・ジャコー、ベルリン・フィルの首席フルートに

  13. ロンドン発 〓 新型コロナウイルス感染のアンネ=ゾフィー・ムターがネット上でカルテット演奏

  14. サンタンデール発 〓 第20回「パロマ・オシェイ・サンタンデール国際ピアノ・コンクール」でカナダ出身のイェーデン・イジク=ドズルコが優勝

  15. ナッシュヴィル発 〓 レナード・スラトキンがナッシュヴィル交響楽団で二度目の音楽顧問

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。