これから2018年のイースター音楽祭の開幕を迎えるバーデン=バーデン・フェスティバルが15日、2018/19シーズンのプログラムを発表した。シーズンが9月に開幕すると、「秋の音楽祭」、「イースター音楽祭」、「聖霊降臨祭音楽祭」と音楽祭が続くが、音楽祭の合間の魅力的な公演がそれらを繋ぐような形で、一年を通じて発信が途切れることがない。
2018/19シーズンは9月に開幕すると、最初に登場するのが、ヘルベルト・ブロムシュテット率いるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団だ。続いて10月は、ユーリ・テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(ピアノ:イェフィム・ブロンフマン)が登場。11月に入って、トーマス・ヘンゲルブロックがバルタザール・ノイマン・アンサンブルを指揮するモーツァルトのレクイエムがある。
11月末からは「秋の音楽祭」。開幕コンサートに登場するのは、ダニエル・ハーディング率いるスウェーデン放送交響楽団(ヴァイオリン:ジャニーヌ・ ヤンセン)。続いて、マルク・ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊も登場する。彼らのコンサート以外に、チャールズ・カストロノーヴォ、オルガ・ペレチャッコ=マリオッティといった歌手陣を迎えての、オッフェンバックをテーマにしたコンサートもある。その後はイヴァン・フィッシャー率いるブダペスト祝祭管弦楽団(ピアノ:アンドラーシュ・シフ)と続く。12月はワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場のオーケストラだけではなく、バレエ団も引き連れて登場、プロコフィエフの音楽を使ったバレエ公演が話題。
年が明けて1月は、ヨナウス・カウフマン。ヨッヘン・リーダー指揮のバーゼル交響楽団をバックに「大地の歌」に挑む。2月はクリスティアン・ティーレマンとドレスデン・シュターツカペレ(ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン)、ジョン・エリオット・ガーディナーとロンドン交響楽団が登場。ピアノのガブリエラ・モンテーロを迎える、ハイメ・マルティン指揮のカダケス管弦楽団のコンサートがあり、、3月はピアノのベフゾド・アブドゥライモフ、ヴァイオリンのダニエル・ホープのリサイタルも注目だ。
4月に入ると、いよいよイースター音楽祭の開幕。2018年のイースター音楽祭はワーグナーの《パルジファル》を上演するが、来年2019年はヴェルディの《オテロ》が上演される。演出はロバート・ウィルソン。指揮はキリル・ペトレンコではなく、ダニエレ・ガッティ。オテロはスチュアート・スケルトン、デズデモーナにソーニャ・ヨンチェヴァ、イヤーゴにルカ・サルシという布陣。ペトレンコが指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートには、ピアノのラン・ラン、ヴァイオリンのパトリツィア・コパチンスカヤが共演する。また、リッカルド・ムーティ指揮がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団する、ヴェルディのレクイエムも話題を集める。こちらは、ヴィットリア・イェオ、エリーナ・ガランチャ、フランチェスコ・メーリ、イルダル・アブドラザコフという歌手陣。
イースター音楽祭が閉幕して5月に入ると、大物歌手が立て続けに登場する。クリスティアン・ゲルハーヘル、ワルトラウト・マイヤー、ディアナ・ダムラウ、ウテ・レンパーといった具合。6月に入ると今度は「聖霊降臨祭」が開幕し、トーマス・ハンプソン、ファジル・サイ、エレーヌ・グリモー、ソル・ガベッタ・トリオ、リッカルド・シャイーとミラノ・スカラ座管弦楽団らが登場。フィリップ・ヘレヴェッヘとコレギウム・ヴォカーレ・ゲント によるバッハのロ短調ミサもある。最後の最後は、7月14日のアンナ・ネトレプコのリサイタル。これが2018/19シーズンを締め括る。
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バーデン=バーデン音楽祭 〓 バーデン=バーデン祝祭劇場、2018/2019シーズンのラインナップを発表
2018/03/18
【最終更新日】2019/04/20
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