ベルリン発 〓 州立オペラの次期インテンダントにオーストリアの女流演出家エリザベート・ソボトカ

2022/05/13

ベルリン州立オペラの次期インテンダント(=芸術総監督)にオーストリアの女流演出家エリザベート・ソボトカ(Elisabeth Sobotka)に決まった。2018年からその任にあるマティアス・シュルツの後任。ソボトカは2015年からオーストリアのブレゲンツ音楽祭の芸術監督を務めている。シュルツは2025年に退任するアンドレアス・ホモキの後任としてチューリッヒ歌劇場の総裁に就任することが決まっている。

ソボトカは1965年、ウィーン生まれの56歳。ウィーン大学で音楽学を学び、ザルツブルク音楽祭、ライプツィヒ市立オペラを経て、1994年から8年間、ウィーン国立歌劇場のチーフ・コーディネーターを務めた。2002年にベルリン州立オペラに転出して2007年までオペラ監督を務め、音楽監督として劇場を率いるダニエル・バレンボイムとも仕事を重ねている。

その後、2009年から2014年にグラーツ歌劇場の芸術監督。在任中、ヨハネス・エラスやシュテファン・ヘアハイムといった演出家を起用して話題を集め、2015年にデービッド・パウントニーの後を受けてブレゲンツ音楽祭に移った。湖上ステージに組まれた巨大なセットでオペラを上演する音楽祭に屋内でのオペラ上演を加えるなど新機軸を打ち出している。2024年の任期が終わり次第、ベルリンで仕事をスタートさせるという。

写真:Bregenzer Festspiele / Dietmar Mathis)


    もっと詳しく ▷

    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. 東京発 〓 シュターツカペレ・ベルリンの日本ツアーで指揮者交代、バレンボイムの代役にティーレマン

  2. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《イェヌーファ》をライブ・ストリーミング

  3. ニューヨーク発 〓 米国唯一のオペラ月刊誌「オペラ・ニュース」が87年の歴史に幕

  4. マドリード発 〓 テアトロ・レアルが新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  5. シカゴ発 〓 ムーティーがシカゴ響の音楽監督退任を示唆

  6. ザルツブルク発 〓 ドミンゴに「オーストリア音楽劇場賞」功績賞

  7. ケルン発 〓 フランソワ=グザヴィエ・ロトがケルン市の音楽総監督を退任、任期1年残して

  8. シンシナティ発 〓 シンシナティ響の次期音楽監督にクリスティアン・マチェラル

  9. ベルリン発 〓 バレンボイムが「健康上の理由」で、州立オペラの定期演奏会の指揮をキャンセル

  10. ミュンヘン発 〓 マーリス・ペーターゼン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  11. 訃報 〓 ユルゲン・フリム(81)ドイツの演出家

  12. ストックホルム発 〓 ドロットニングホルム宮廷劇場が27日からヘンデル《アグリッピナ》をストリーミング配信

  13. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルがトゥガン・ソヒエフの出演をキャンセル

  14. ロサンゼルス発 〓 第92回「アカデミー賞」の作曲賞に『ジョーカー』のヒドゥル・グドナドッティル

  15. エルル発 〓 ヨナス・カウフマンが芸術監督を務めるエルル・チロル音楽祭の首席指揮者にアッシャー・フィッシュ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。