ドイツの芸術祭ルール・トリエンナーレ(Ruhrtriennale)が次期芸術監督にベルギーの演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ(Ivo van Hove)を迎えると発表した。2021年から2023年の芸術監督を務めるバルバラ・フライ(前チューリヒ劇場支配人)の後任。
ルール・トリエンナーレは2002年から毎年開催されている総合芸術祭。ザルツブルク音楽祭やパリ国立オペラの芸術監督を歴任した故ジェラール・モルティエ(Gerard Mortier)の提唱で創設され、ドイツ西部の工業都市ボーフムを中心としたルール地方の巨大な機械工場やコークス工場といった産業遺産を会場に使い、3年を1シーズンという括りで運営されている。
ヴァン・ホーヴェは1958年、ハイスト=オプ=デン=ベルグ生まれの63歳。ヨーロッパを代表する演出家の一人で、2001年からオランダ最大の劇団アムステルダム国際劇場の芸術監督を務め、1998年から2004年にかけてオランダ芸術祭の芸術監督も務めた。
故デヴィッド・ボウイに演出を委嘱された「ラザレス」をはじめ、国際的な舞台作品を数多く手掛けており、2014年にパリ・オデオン座で初演されたアーサー・ミラー作「橋からの眺め」の舞台が英国の「ローレンス・オリヴィエ賞」の最優秀演出賞、米国の「トニー賞」演劇演出賞を受賞している。
写真:Forum on European Culture / ITAamsterdam
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ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレの芸術監督に演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ
2022/05/08
【最終更新日】2022/05/09
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