英国のBBC交響楽団が首席指揮者を務めるサカリ・オラモ(Sakari Oramo)との契約を延長した。オラモは2013年からその任にあり、今週末にロンドンの夏の音楽祭「BBCプロムス」のラストナイトを指揮する。今回の契約更改で任期は2031年の「BBCプロムス」終了まで5年延びる。
オラモはヘルシンキ生まれの58歳。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加。卒業後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターに就任した。1989年からシベリウス音楽院で改めて名伯楽ヨルマ・パヌラに師事して指揮者に転身した。
その後、バーミンガム市交響楽団の音楽監督(1999-2008)、フィンランド放送交響楽団の首席指揮者(2003ー2012)、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(2008-2021)を歴任してきた。
オラモは「2030年の100周年に向けてオーケストラを前進させたいというのが、BBCのすべての関係者が共有する願いです。100周年と、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークに建設されるオーケストラの本拠地への移転に向けて、大きなことが計画されています。私たちは、ロンドンのその地域での存在感を確立し、新しいBBCミュージック・スタジオに地元の聴衆を惹きつけるために努力します。特にBBC交響楽団が第2世紀への準備に入るにあたり、BBC交響楽団の本質を多様なコミュニティに伝える絶好の機会です。私は純粋に、その可能性と潜在力に興奮しています」と述べている。
写真:BBC / Chris Christodoulou
ロンドン発 〓 BBC響が首席指揮者のサカリ・オラモとの契約を延長
2024/09/12
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