ロンドン発 〓 BBC響が首席指揮者のサカリ・オラモとの契約を延長

2024/09/12

英国のBBC交響楽団が首席指揮者を務めるサカリ・オラモ(Sakari Oramo)との契約を延長した。オラモは2013年からその任にあり、今週末にロンドンの夏の音楽祭「BBCプロムス」のラストナイトを指揮する。今回の契約更改で任期は2031年の「BBCプロムス」終了まで5年延びる。

オラモはヘルシンキ生まれの58歳。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加。卒業後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターに就任した。1989年からシベリウス音楽院で改めて名伯楽ヨルマ・パヌラに師事して指揮者に転身した。

その後、バーミンガム市交響楽団の音楽監督(1999-2008)、フィンランド放送交響楽団の首席指揮者(2003ー2012)、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(2008-2021)を歴任してきた。

オラモは「2030年の100周年に向けてオーケストラを前進させたいというのが、BBCのすべての関係者が共有する願いです。100周年と、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークに建設されるオーケストラの本拠地への移転に向けて、大きなことが計画されています。私たちは、ロンドンのその地域での存在感を確立し、新しいBBCミュージック・スタジオに地元の聴衆を惹きつけるために努力します。特にBBC交響楽団が第2世紀への準備に入るにあたり、BBC交響楽団の本質を多様なコミュニティに伝える絶好の機会です。私は純粋に、その可能性と潜在力に興奮しています」と述べている。

写真:BBC / Chris Christodoulou


関連記事

  1. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウも5月に予定していた「マーラー・フェスティバル」の中止を発表、コロナ禍で2年連続の中止

  2. ウィーン発 〓 アンゲリカ・キルヒシュラーガーがオペラからの引退を表明

  3. 大阪発 〓 大阪交響楽団の次期常任指揮者に山下一史

  4. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウ管が26日から活動再開

  5. ベルリン発 〓 バレンボイムがベルリン・シュターツカペレの北米ツアーの指揮をキャンセル

  6. チューリッヒ発 〓 ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールはロシアのイリヤ・シュムクレールが優勝

  7. 東京発 〓 第3弾のラインナップを発表、新国立劇場の「巣ごもりシアター」

  8. トリノ発 〓 テアトロ・レッジョのトップ3が相次いで辞任

  9. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスがロシアの指揮者パベル・ソロキンとの契約を破棄

  10. ロンドン発 〓 ターフェルが足首を骨折、当面の出演をキャンセル

  11. ミラノ発 〓 スカラ座で新たに二人の感染者

  12. ベルファスト発 〓 アルスター管の次期首席指揮者にアンナ・ハンダー、ダニエレ・ルスティオーニの後任

  13. ヴィースバーデン発 〓 パトリック・ランゲが任期残してヘッセン州立劇場の音楽総監督を退任、芸術総監督との方向性合わず

  14. ミュンヘン発 〓 ソプラノのディアナ・ダムラウに「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」

  15. テルアビブ発 〓 イスラエル室内管が首席指揮者兼芸術監督にアルメニア出身の指揮者ルーベン・ガザリアン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。