モスクワのボリショイ劇場(Bolshoi Theater)で2日、ハチャトゥリアンのバレエ《スパルタクス》が上演された。ロシアが主張する“ウクライナにおける特別軍事作戦”で死亡した兵士の遺族のためのチャリティー公演で、ロシア連邦文化省がスタートさせた大規模なチャリティー・キャンペーン「オープン・カーテン」の第1弾。
ボリショイ劇場ではウクライナ侵略が始まった直後、ウラジーミル・ウリン総支配人が著名ヴァイオリニストで指揮者のウラディーミル・スピヴァコフらモスクワの芸術家をまとめ上げ、“ウクライナにおける特別軍事作戦”を止めることを求める請願書を提出していた。
プーチン政権はこの動きを問題視。ウクライナ侵略について沈黙を貫き、海外のすべてのポストを失ったワレリー・ゲルギエフに対し、大統領が本拠地とするサンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場に加え、ボリショイ劇場の総裁兼任を打診した。ただ、ウリンは2日の開演前に挨拶に立っており、まだ更迭されていない。
写真:Bolshoi Theater
モスクワ発 〓 ボリショイ劇場で“ウクライナにおける特別軍事作戦”で死亡した兵士の遺族のためのチャリティー公演
2022/04/05
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