東京発 〓 東響が2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

2024/10/12

東京交響楽団(Tokyo Symphony Orchestra)が新シーズン、2025/2026シーズン(2025年4月~2026年3月)の公演ラインナップを発表した。新シーズンは12年にわたって音楽監督を務めてきたジョナサン・ノット(Jonathan Nott)にとって最後のシーズン。

注目のノットはまず4月の開幕公演でブルックナーの交響曲第8番、7月にブリテンの《戦争レクイエム》、9月に《マタイ受難曲》を指揮する。11月にはノット自身が語る「私と東京交響楽団の音楽の旅は、マーラーの交響曲第9番から始まり、同じ曲で終わりを迎えます」。また、12月には特別演奏会で《第9》を指揮する。

東響の指揮者陣では、40年間にわたって東響の音楽監督・常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者の秋山和慶が、1995年から2016年までコンサートマスターとしてオーケストラを支えてきた大谷康子と組んで、ジャズ・トランペットの巨匠ウィントン・マルサリスのヴァイオリン協奏曲。2024年に指揮者生活60年を迎えた秋山は2025年のニューイヤー・コンサートも担当、新年は大谷のデビュー50年でもある。

また、2021年4月から正指揮者を務め、2026年3月まで任期を延長した原田慶太楼が12月と2025年3月に登場。12月は芥川也寸志の交響曲第1番、小林愛実を迎えたグリーグのピアノ協奏曲というプログラムを指揮。3月にはショスタコーヴィチの交響曲第5番にコープランドとバーンスタインの作品を組み合わせる。

客演する指揮者は沼尻竜典、リオ・クオクマン、アダム・ヒコックス、大友直人、スザンナ・マルッキ、藤岡幸夫という顔ぶれ。チェロのマリオ・ブルネロ、ヴァイオリンの佐藤俊介はソリストとして客演して弾き振りも行う。ブルネロはシューマンの協奏曲を弾き、ハイドンの交響曲第100番《軍隊》、ヴァインベルク作品を指揮する。

写真:Tokyo Symphony Orchestra / T.Tairadate


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ウィーン“第3のオペラハウス”、アン・デア・ウィーン劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの予備予選終了、日本からは14人が本大会へ

  3. ミラノ発 〓 スカラ座は7日の新シーズン開幕に向けて準備万端、ネトレプコも肩の手術から現場復帰

  4. ムンバイ発 〓 若手歌手のための「オペラリア」、2024年はインドのムンバイで

  5. ベルリン発 〓 セバスチャン・ジャコー、ベルリン・フィルの首席フルートに

  6. ケルン発 〓 ケルン放送管の次期首席指揮者にアイルランドの指揮者デヴィッド・ブロフィー

  7. ラスベガス発 〓 ラスベガス・フィルが芸術顧問に大御所レナード・スラットキン

  8. ナント発 〓 大聖堂火災でボランティアの男、放火認める

  9. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭の《ワルキューレ》でヴォータン役のトマス・コニエチュニーが怪我で途中降板

  10. ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

  11. プラハ発 〓 プラハ放送響の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  12. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが次期首席指揮者にマイケル・フランシス

  13. デュッセルドルフ発 〓 デュッセルドルフ響が首席客演指揮者を務めるアルペシュ・チャウハンとの契約を延長

  14. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラが新シーズンの公演ラインナップを発表、音楽監督パッパーノは最後のシーズンで新制作の《ニーベルングの指環》を指揮

  15. 訃報 〓 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(56)ロシアの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。