指揮者・作曲家として活躍した巨匠レナード・バーンスタインの伝記映画「マエストロ」の予告編が公開され、主人公バーンスタインを演じるブラッドリー・クーパーの付け鼻をめぐってSNS上でユダヤ人差別ではないかという反発が起こり、これに巨匠の3人の子供たちが付け鼻を支持する声明を発表する事態に発展した。
現地の報道によると、SNS上には「クーパーはユダヤ人男性を演じるために、めちゃくちゃ大きな義鼻をつけている」、「バーンスタインの写真を調べたところ、クーパーの大きな反ユダヤ的な義鼻は絶対に必要なかった」などの投稿が踊り、付け鼻がユダヤ人差別の表現「Jewface」という言葉を想起させるといった声が上がったという。
これに3人は「父の鼻が立派で大きかったのは事実。ブラッドリーはメイクアップで似せることを選んだ。私たちの父も、きっとそれを良しとしただろうと確信しています」と付け鼻を擁護。同時に「彼の深い献身、父の音楽への愛情深い抱擁、そして彼の探求に心の底から感動しました」。そして、彼の努力に対する誤った表現や誤解を目の当たりにして、私たちは心を痛めていると、クーパーにエールを送っている。
映画「マエストロ」はクーパーが監督、製作、主演を務め、彼にとってアカデミー賞8部門ノミネートの「アリー スター誕生」に続く監督作品の長編第2弾。キャリー・マリガンが女優・ピアニストの妻フェリシア・モンテアレグレ役を、バーンスタインの恋人役をマット・ボマーが演じている。
イタリア時間8月30日に開幕する第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門での世界初演が決まっているが、クーパーはストライキ中の米俳優組合への連帯を示すため、映画祭には参加しないと報じられている。11月22日から劇場公開された後、2023年12月20日から「Netflix」で配信が始まる。
写真:Jason Howard / Bauer-Griffin / GC Images
ロサンゼルス発 〓 レナード・バーンスタインの“鼻”が物議、映画「マエストロ」のメイクで
2023/08/18
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